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(2009年記事 ホンダ ライフ
著:元自動車整備士)

ホンダライフ・試乗レポート

今回の試乗記はホンダライフ(JC1)パステル。JC1と呼ばれるこのライフは「PASTEL」「標準」「DIVA」。3タイプのエクステリアデザイン(面構え)バリエーションを持ち、お好みで選べる構成になっています。

試乗車はマイナーチェンジ前後で2台。一台はライフ・PASTEL。車両価格は約114万円。それからライフ・標準。掲載している写真はこちらを撮影しました。

ホンダ
  • グレード:“PASTEL”
  • 型式:JC1
  • 車両価格:1,144,500円
  • デビュー年:-

試乗車概要

主となる試乗車は、ライフの中でも「PASTEL(パステル)」というタイプ。標準タイプと比較すれば車両価格はちょっとお高め。装備内容は現代の最低レベルといえる内容のベースグレードで車両価格1,144,500円。

またもう一台の試乗車はパステルとサブネームがない標準タイプ。掲載している画像は基本的にこちらの写真です。

申し訳ございません。試乗記事と写真は別のクルマです。一度目に試乗したパステル、この時期は写真を撮影するという概念がありませんでしたので、それ以降の試乗時に写真を撮影し、画像として掲載しています。

ライフのグレード構成と価格

JC1ライフの前期型、お買い得なグレードTYPEーCが945,000円でここからスタート。
そのTYPEーCにABSやバックモニタープレイヤー、プライバシーガラスなどを標準装備したものがTYPEーG。こちらの価格は、1,034,250円。内容と価格を考えればTYPE-Gが事実上の標準・低価格グレードでしょうか。
そしてその上、ホンダ的な特徴的グリルが印象的なライフ・パステル(PASTEL)が1,144,500円。

最上級はスポーティさと迫力のあるデザインのライフ・ディーバ(DIVA)が1,260,000円。エクステリア(外観)は引き締まったスポーツイメージをもつデザイン。そして内装は、これまた引き締まった印象の全体的に黒で統一。内外装共に若者向けの定番的な、ちょっと時代の流行なグレード。

おおよその価格はこんな感じ。

  • TYPEーC 94.5万円
  • TYPEーG 103万円
  • パステル 114万円 パステルターボ 130万円
  • ディーバ 126万円 ディーバターボ 147万円

商用イメージが強い廉価グレード、価格的に一番お買い得なグレードであるTYPEーCは車両価格945,000円。軽自動車なら本来こういった基本グレードに試乗したいところ。でもコレは商用車としての利用を想定しているようで、ほとんどの快適装備が省かれています。もちろんエアコンがないわけじゃありませんが、メインユースとしてはちょっと厳しいグレードです。

ライフ、商用イメージの最廉価グレードTYPEーCを入れると4タイプ。その中で主力のTYPEーG、パステル、ディーバの3タイプにはそれぞれ、ターボ過給器付き仕様の設定があります。

ターボを選択にすると値段が一気に15万円〜20万円高くなってしまい、ディーバではコンパクトカーを買った方がお得な価格になってしまいます。加速力はパワーアップして巡航中の余裕も増しますが、いくら維持費が安いといっても値引きまで考えればコンパクトカーとの価格差は微妙で、なぜにこんなに軽自動車が高いのかが不思議にさえ思います。


軽自動車とコンパクトカー、維持費はどれくらい違うのか?自動車税と車検時の税金やらなにやらで、当ホームページ運営部ではだいたい、10年で40万円くらいの差を想定します。
タイヤや車体の消耗品など、コンパクトカーの安い部分もけっこうあります。

※追記:後期ではグレード構成が変わっています。「標準」または「ディーバ」となりました。

内装を眺めてみて

内装1室内に入ってみれば内装が以前より、コストダウン的なチープな感じがします。これは内装の色も関係していることでしょう。

明るめな色やブルーのシートは安っぽく見えやすい、なんてよく言います。

内装2

それでも、よく見れば立体感という面ではがんばってます。先代の出っ張っていたメーターパネルも普通のクルマと同じように奥行き感を取っています。質感は落ちてもデザイン的には先代より優れていると言っていいでしょう。トータルでプラマイゼロですね!

この試乗グレードではインテリやカラーはベージュで明るさをアピール。シートは「ショコラブラウン」と女性の好みに合わせたという、おしゃれなカラーリングです。好みがあえば、というところですが。
※追記:写真のシートはショコラブラウンではありません。

ライフの試乗評価・レビュー

ではライフパステルの試乗レポート。加速したり減速したりデコボコを走ったり。

エンジン&ミッションの印象

エンジンルームエンジン的には流石ホンダ車といいたいところですが、残念ながら至って普通の三気筒エンジン。よく回り軽いフィーリングですが、3気筒ならスズキの3気筒だって軽く回ります。

やはり単純に、排気量が少ないから回りやすいということでしょう。4気筒エンジンの時代が懐かしく思います。

シフトセレクターエンジンが4気筒の時代、このライフよりちょっと前の時代。このころの昔の軽自動車とは違い進化したのはミッション。
エンジン+ミッションというトータルでは、かなり走りやすく進化しています。

流石というかなんというか、ライフに限ったことではなく、日本の軽自動車全般が大きく進化しています。
ATは4段ギヤということで、3ATの時代とは全然違います。こと軽自動車に限って言えば、CVTはさらに走りやすさと快適性がアップしています。ここまで、誰でもわかりやすいだけの違いがあるから、軽自動車は出来るだけ新しくて安いモデルが1番!年々進化する様子は電化製品と一緒。

絶対的な加速感的にはNA(ターボなし)でも町乗りとして十分のパワーだと思います。ただ、坂道などはできれば、ターボがあった方がいいですね。NAでは先読みしてギヤをチェンジし、さらに勢い付けて加速しておかないといけないから、坂道は疲れます。できれば1速と2速の間にもう1段ギヤがあればいいんでしょうけど、そんなこと言ってられませんからね。有段ギヤミッションの宿命です。

それから首都高速の合流なんかも、ターボがないとちょっと厳しいハズ。もっとも軽自動車全般にいえることですが、試乗したらぜひアクセルを全開にしてみて下さい。アクセルペダルを半分くらい踏み込んだ場所でスロットルは全開近いことこも良くあります(いや普通です)。

サスペンション、シャシーの印象

シートライフの足回りは柔らかく、ストロークも十分。ボディ剛性感やカッチリ感はダイハツ・ムーブほどではありませんが、サスペンションの質感はムーブ以上。揺すられ感など含め、シャシーの印象は軽自動車でもなかなか良いんじゃないですか!よく動くショックアブソーバーがライバルを一歩リードしています。微時速60キロ以下で近距離移動、明確に用途が定められています。だからいいんですね

シャシー全体からの振動も少なく、シートも柔らかい、まるでゆったりとしたコンパクトサルーンのような快適な乗り心地がライフの特徴でしょうか(これは褒めすぎ言い過ぎかも)。

ステアリングちなみにハンドリングは普通の軽自動車の感覚。ハンドル切れば無反応地帯が大きく、切り込んでもダルダル。軽トラックに近い軽自動車です。もちろん全体的にスポーティ感はなく、つまならい足代わりというのがピッタリ??

サスペンションは上質を目指しているのでしょう、走行性能と快適性能をセットで評価すれば、普通に走っている分には、なんだかんだで納得させられます。
試乗後に考えてみればイメージ的に、スズキよりは良くて新世代ダイハツといい勝負。そんな感じのサスペンションです。これから先、ライフも韓国製や中国製の安ショックアブソーバーになっていってほしくはないなぁ。個人的にはそう思います。価格重視で行くならダイハツ・ミライース(la300s)くらいのインパクトでお願いします。

ウインカーの動作音、まあ合格

また、スズキのワゴンRと比較すれば、ボディの揺れは少なく、ライフの方が狭い分、乗っていて快適なんですが、もう一つライフのいい点。それは、「ウインカーの音が耳障りでない」。ワゴンRのウインカー、出したくないですよ。耳障りなことこの上ありません。

試乗:静粛性について

軽自動車といえども80キロや90キロで巡航できるようになった時代、静粛性だって評価しなければなりません。そんな事いうから軽自動車の価格が上がるんだ!と言われればごもっともですが・・・。

ライフの静粛性は低め。ホンダの軽自動車は最近まで3ATを使っていたくらいだから、静粛性という考え方自体がホンダには無いのかもしれない。エンジン音はアイドリング状態から室内に響いてくるし、速度を上げれば風キリ音が入ってくる
やっぱり、時速50キロ以下での走行が想定されているのは間違いありません。もしくは、耳栓推奨となります。イヤーウィスパーで大事な耳を守ってください。

ライフを他車と比較してみると

ダイハツ・ムーブやスズキ・ワゴンRと比較すれば、ライフはとにかく室内が狭い。

リアシートリアシートとラゲッジ

クルマとしてのできはライフが一歩リードしていても、この室内の狭さによって、魅力はムーブやワゴンRに負けてしまっているといえます。
絶対的に小さい軽自動車だから、室内は広い方が良いのは普通です。

シフトセレクターまたライフのミッションは4AT。機械としての性能や人間の感覚にあっているという意味では本来、CVTより普通のATの方が断然優れているといわれています。
ATは田舎道での巡航では効率もよくドライバビリティも良いのですが、こと軽自動車に限っては別。限りあるエンジンパワーを如何に効率よく引き出せるかが重要だと思われます。快適性を重視したければ思い通りに走れるトルクを如何に素早く発揮できるかに興味がいきます。決して低回転をキープしたりトルクのある回転数をキープするだけじゃ不快です。ワイドレンジが最も重要なのは低排気量車。だから軽自動車のミッションはCVTの方が好ましくなっています。

どっちみち所有満足度なんて得られないといえばそもそも比較評価する意味だってありません。走れば何でも良い、というわけでなければミッションはCVTを選んだ方が賢明でしょう。

まとめると、ソフトタッチな乗り味こそライフの長所。それ以外はたいして良い部分はありません。価格を比較しても、ライフは装備充実といえど若干高めなため、販売台数でも、ライフは一人負け状態。販売戦略的な負けと言うより、チカラの入れ具合が足りないといった印象を感じます。もっとスペース効率を上げて価格を下げてくれないと積極的に選べるクルマではありません。

前方・斜め前方の視界がいい

ピラー左ピラー右

ライフの地味な特徴、前方視界について。女性の方が運転する事が多い軽自動車。運転席からの視界がいい方がラクなのは間違いありません。視界が良くなるとコクピットでの包まれ感が減るわけですが、近距離の移動なら問題なし。メリットの方が際立ちます。

このライフの地味な特徴としては、この視界が良い。コンパクトな車種の多くがAピラーを寝かせてフロントの開放感をかせいでいるが、ピラーが邪魔で斜め前が見えない。その点ライフはAピラーが意外と立ち気味。だから前方の感覚が取りやすい。これはワンモーションフォルムのハイトワゴンには真似できない、2BOXらしいライフの特徴。
さらに、Aピラーの内装内張は細めで、サブピラーはホントのフレームだけ。一見簡素に見えるが周りがよく見える。ラクに運転出来ます。

男性には微妙な外観がネックかも

フロントマスククルマで最も重要な点はデザイン。そう考える方も多いと思います。そんな外装デザインに関していえば、男性が乗るにはちょっと華やかすぎるかわいらしさがあるのがライフ。
そしてそのライフの中でも本当に女性限定みたいな感じのライフがこのパステルだと思います。ホンダのPRではおしゃれバージョンがこのパステルと謳われています。

ライフの販売台数はワゴンRやムーブに及びませんが、これは別にクルマとしての性能の差ではありません。キャラクター性こそ違えど、これはイメージの差ということで、クルマの本質的な部分では、特に大きな差はありません。どんなクルマにも長所はあるし短所もある。価格的な制限だってある。

ライフの室内の広さに関しても、比較すれば室内が狭いかな、といった程度の差です。問題があるとすれば、下取りの差が最大の差かもしれません。

ホンダ ライフ

本田技研

life (ライフ)

試乗車は2タイプです。

試乗車1

  • 試乗グレード:“PASTEL”
  • 型式:JC1
  • 排気量:660cc
  • 価格:1,144,500円

試乗車2 掲載画像はこちら

  • 試乗グレード:”標準”
  • 型式:JC1 
  • 排気量:660cc

車両型式

  • JC1 - 標準
  • JC2 - 4WD
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適合バッテリー

ホンダライフ・バッテリー詳細


ライフ PASTEL ターボ

JC1 - E07A 660cc 2007年〜
42B19R

ライフ

JB1 - E07Z 660cc 1998年〜
42B19R

ライフ

JB5 - P07A 660cc 2003年〜
42B19R

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ライバルと比較しての評価
エンジン質感 5段階評価
足回りの質感 5段階評価
内装の質感 5段階評価
外装の質感 5段階評価
快適性 5段階評価
パッケージング 5段階評価
お買い得度 5段階評価



ドライバー視点での左右視界






ステップ部分およびセンタートンネル、ライバル他車より盛り上がりが大きい。



この段差はいただけません。


ベーシック系のメーターとDIVAのメーター


後期ライフ「C]と後期ライフ「DIVA」

辛口試乗レポートと合わせ、独断と偏見による5段階評価。同価格帯の車との相対的評価を掲載。

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試乗比較しにくい中古車購入の時こそ、中古車購入時にも役に立つレポートを送り続けて16年。これからもドライな試乗レポートでお楽しみ下さい。