3代目フィットRS・P4/競合車比較、総評

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乗り心地や燃費、エンジン質感評価・間違いいっぱいの自動車選び
 

(2014年記事 ホンダ フィットRS
著:元自動車整備士&ヒラリー男爵)

ホンダ・フィット・試乗インプレ「4」

グッとレベルアップした3代目フィット(GK系)の試乗レポート。グレードは1500ccの「RS」。今回はベーシックグレードに先立ち、評論家の皆様から評価の高い1500ccモデルに試乗。

当ページは4ページ目です。 「ライバル比較と総評」などを掲載中。


  1. 分割page - フィットRS試乗「1-1」・エンジン・ミッション・内装評価
  2. 分割page - フィットRS試乗「1-2」・ハンドリングと快適性(乗り心地や静粛性)
  3. 分割page - フィットRS試乗「1-3」・車内スペースと参考データ
  4. このpage - フィットRS試乗レポート「1-4」・歴代フィットや競合車比較、総評
フィットのインパネコクピット2
ホンダ
  • グレード:“RS”
  • 型式:GK5
  • 車両価格:185万円
  • デビュー年:2013年9月〜

歴代フィットおさらい

初代フィット、2001年6月登場

初代フィット、2001年6月デビュー。センタータンクというメカニズムで、ライバルより圧倒的に広い室内を備えて登場。旧モデルのホンダ・ロゴと違い、デビュー時からの人気は今でも記憶に残っている(筆者はまだ10代だったかな)。

大きな弱点として、とんでもなく劣悪な乗り心地が上げられるが、サスペンションを良質なモノに変更すれば、まあライバルと比較して遜色ないクルマになった。
小さいクルマこそ居住空間の広さが重要と思わせて下さったメモリアル的モデル。
2007年時の試乗レポート、初代フィットGD系

2代目フィット、2007年10月登場

2代目フィット、2007年10月デビュー。少々子供っぽかったエクステリアのデザインが、やや大人っぽくなり、またコンパクトカー人気と重なり、大人でも積極的に選べるクルマに。一体感あるデザインとなったその分、狭い路地での見切りは悪化したが、ライバル他車も同じようなモノ。

内容的には初代と比較し大きな変更は感じられず。CVTが改良されたといってもまだまだ全然走りやすいモノとは言えなかったし、乗り心地だって変わらずピョコピョコ。
実用車は走行感覚なんて気にされない方が多いのだろうと思っていたが、意外にも普通の方から、走行感覚に不満があると多数取り上げられていたことが後で発覚。
2009年時の試乗レポート、2代目フィットGE系

3代目フィット、2013年9月登場

3代目フィット、2013年9月デビュー。お馴染みセンタータンクレイアウトはそのまま、エクステリアのデザインも内容もガラッと大変身。気になる弱点は残しつつ、総合的な質感は大きくレベルアップ。

グレード「RS」のリアシートは広くても不快で、実質的に使えるかわからないリアシート。また歴代続く弱点で、センタータンク自体に大きな弱点があるんじゃないのかとも思っちゃう。こんな所からRSって、商品コンセプト的に微妙だよね。しかしこの変化を見ちゃうと、早くも次のモデルに試乗したくなるw。
2015年時の試乗レポート、3代目フィットGK3

フィット13G(1300cc)グレードについて

ここで取り上げているグレード「RS」に対して、ベーシックなグレードが「13G」。安価で実用性を重視、装備を簡略化したグレードだ。
装備を除いた基本部分では、エンジンが異なり、サスペンションも異なる。

エンジンは排気量の差はあるももの、いつも強めに加速する方でない限り、動力性能に大きな差はないと思う。CVTによるマジックもあるしね。エンジンの魅力という面でも、どちらも個性が強いエンジンだから、好きな人ならどっちも魅力的なはず。

すると大きな違いはサスペンション。「RS」と「13G」はセッティングの違いではなく、モノが違う。ショックアブソーバーから受ける印象が全く異なり、例えば乗り心地の差になる。RSの方がクセが強いものの、乗り心地良しと感じる場面が多い。両方乗り比べれば、サスペンション一つでこんなに変わるのか!というのがおわかり頂けると思う。

キビキビ走る時、ハンドリングの満足感ではもちろんRSの方がウワテ。同じクルマで50万円以上高いのだからそうでなきゃ困るw ただね、じっくり運転すれば13Gのハンドリングにも良い点があり、それを知っちゃうと、13Gは安いのにスゴイ、と感じるんじゃないかな。

GK3フィットのメーターGK3フィットのセンタークラスター

絶対的に安く、かつコストパフォーマンスも高いのはベーシックな13Gの方。装備で劣ると言っても、なくてもいい装備だってあるでしょう。他車と比較しても、フィット13Gはデビュー時で車両価格126万円。1回目のマイナーチェンジ後で130万円と割安感がある。
マイチェンごとにどんどん値上げされるヴィッツの価格など見ても、フィットの大きな特徴はコストパフォーマンスと考えられる。フィット最大の特徴はコストパフォーマンスと思えば、最も魅力的なのは13Gだね。

ライバル比較

如何にもなライバル車や、予算的に近い他車と簡単比較。フィットRSの価格は約185万円。Bセグメントでこの価格を考えられるなら、選択肢は豊富。どのモデルも長所短所あり、クルマ選びが面白い!

Bセグメント・スポーティグレードと簡単比較

トヨタスズキマツダ三菱

 

 

左上からトヨタ・ヴィッツRS-G's、スズキ・スイフトスポーツ、
マツダ・デミオスポルト、三菱・コルトラリーアート

トヨタ・ヴィッツ。素のRSは棒のように渋く荒っぽいサスペンションで、まさにトヨタのスポーツグレードの王道みたいな足回り。それがG'sになると大変身。それなりの質感、それなりの乗り心地で悪くない仕上がりに。ハンドリングは運転してすぐから馴染めるトヨタらしさが魅力。ペースを上げてみてもタイヤのスキール音が安定していたり、気難しくない。サスペンション以外、どこもかしこも安っぽいけど、普通らしさが魅力。

スズキ・スイフト。スイフトのエンジン、最近のエンジンとしてはスポーティな特性で気持ち良い。トップエンド1000回転の音や盛り上がりを味わう方には、フィットよりこっちかな。残念なのはMTの操作性。チープ&もろに実用車的。ミッションはMTにするかCVTにするか迷い、MTなら最後はフィットに落ち着くかも。
スイフトって、ベーシックグレードから続く上級車指向が魅力だったり。実はそんなにスポーティってほどじゃないなと密かに思ってる。そうした点で、ディーラーの試乗車より、少し距離走ってる方が乗り心地もいい。1万kmくらいの中古車とかいいかも。新車購入だとエコカー減税などの関係でけっこう高くなる。

マツダ・デミオ。低レベルな電子制御スロットルで、発進加速はとにかく神経使うのがデミオの1500cc。滑らかに発進できるフィットとはまるで別物。しかし一旦走り出すと、コーナーリング感覚が自然で運転しやすいのがデミオ。あちこち不自然なフィットとは真逆なのが面白い。
デミオは目立つ部分はなく、フィットと比較すれば数世代分は質感低い。それでも、一旦ハンドル握ればきっと何か伝わるはず。スポルトは高いだけで不要。わざわざ選ぶ必要ないんじゃない??廉価グレードでも十分良くできていて、車体からのインフォメーション豊富だし、走りたいように走れる。だから、かなりお値段抑えて購入出来る。

三菱・コルト。ちょっと古いけど中古車のタマ数は豊富。3ペダルMTを楽しみたいなら”この中”で圧倒的にオススメ。ライバル車とは違ったシフトフィールを持ち、回転合わしてガツンと決まる。もっさりとしたエンジンは意外にも回転が合わせやすく、シフトチェンジがラク。そしてミスっても衝撃少なくイージー。
走行感覚は昔ながらのスポーティ。重心高く、助手席に人を乗せただけでフロントの反応が落ちたり、フィットと似てる部分もある。単純な加速力は”なんちゃってスポーツ”を越えるもの。
日常での質感は明らかに旧世代的。質感ではフィットの足下にも及ばず。


車内の居住性を考えてみる。マトモに座れるのはフィットしかなく、近い選択肢はありません。フィット、ここに登場したどのモデルよりも圧倒的にリアシートは広く、ラゲッジの奥行きも少し長い。そしてシートアレンジという面でもフィットは素晴らしく、人を乗せたり、大きな荷物を載せるなら使い勝手は圧倒的。

高級な乗り味という面でもフィット優勢。ドライバーが感じる高級感としてね。こちらは圧勝ではなく、スイフトが対抗馬。インパネの雰囲気も入れて評価すれば、五分五分かな。


その他、比較特集ページでは、乗り味をもう少し詳細に比較しています。
2014コンパクトカー比較(スポーティグレード編)

似てる部分有り、VWポロと簡単比較

今回のフィットRS、意外ですが乗り味でポロと似ている部分もあった。ついに国産コンパクトも欧州車と比較できるくらいになったのね。いや〜ホント嬉しい!

加速感に関しては「NA vs 小排気量ターボ」、「CVT vs DCT」と全然違う。乗りやすく滑らかなのはフィット。大味なのはポロ。

好みの差ではなく、決定的に優劣が評価出来るのは、ハンドルを切った時の感触。圧倒的に思い通りに走りやすく、長時間ドライブでも疲れないのはポロ。それから車内スペースでは圧倒的にフィット。単純比較では一勝一敗。

質感が近づいた分、お値段も近づいた。フィットRS、185万円に対し、ポロハイライン、242万円。ポロデビュー時の廉価グレードで200万円強。※購入後の維持費ではやはり国産車の方がかなり安く付きます。
しかし国産コンパクトも高くなった。ミライース的存在を強く望みます。

試乗レポートはこちら!VWポロ6R(2013年執筆)

予算的に近い上位クラスも考えてみる

トヨタ・オーリス1500cc。車両価格:約180万円。

フィットに試乗して、うるさい!と感じたら、絶好の選択肢はオーリス。オーリスは価格の割になかなか静か。
攻撃的なボディスタイルはフィットと通じる部分ある?見た目とは違いサスペンションは柔らかめ。乗り心地の質感には期待しないで。

試乗レポートはこちら!トヨタ・オーリス18系(2012年執筆)

スバル・インプレッサ1600cc。車両価格170万円くらい

フィットに試乗して、乗り心地が悪い!と感じたら、絶好の選択肢はインプレッサ。上級車的感覚の乗り心地は素直に褒められる。
あくの強いボディスタイルはフィットと通じる部分ある?アイサイト付きグレードを選択すれば、フィットの簡易型とは違った非常停止ブレーキが付いてくる。
試乗レポートはこちら!スバル・インプレッサスポーツGP系(2012年執筆)

ホンダ・ストリーム1800cc。車両価格:204万円。

フィットに試乗して、ハンドリングがいまいち!と感じたら、ストリームRS-Zをご提案。フィットデビューの2013年か翌2014年に販売終了。新車は厳しいのが残念。
パッと乗っただけだとわかりにくいスポーティ感。速度を上げたり天候が悪い日には、ものすごい懐の深さを感じることができる。タイトコーナーでもタイヤの接地感バッチリ。落ち着いた挙動変化でドライバーの腕が一段上がったように。同乗者から評価される可能性大。乗り心地の悪さはフィットRSと変わらず。
試乗レポートはこちら!ホンダ・ストリームRM6(2014年執筆)

メーター(昼間)メーター(夜間)

フィット(RS)総評

フィットRS・イエロー「RS」というグレードの存在価値、雑なハンドルさばきに対する高い許容力。最近のホンダ車らしい長所。言い方悪いけど、細かい事考えずに走った方が、ライバルより高い質感のみ味わえる。
一方で、細かなフィーリングとか、全開から減速なんて楽しみたい方には不向きかな。

また、車内が広いというのがフィットのウリなのに、不快で使えないリアシートになっちゃってるのは試乗時の要チェックポイント。短時間だと気にならない場合もあるから十分な試乗を推奨します。

先代となる2代目フィットにお乗りの方、シャシー(サスペンション)のキャラクターは大きく変わりました。2段階(のような)減衰力を持つショックアブソーバーも味わってみたらきっと楽しい。歴代からフィットのドライビング感覚は特徴的。でもフィットに慣れていらっしゃる方なら、この3代目フィットで大きな違和感を感じることは少ないはず。乗り心地の変化だけでも買い換える価値ありかと思います。
ドライバーの乗り心地という面では、CVTのキャラクターも大きく変わってます。

そしてエンジン。荒っぽくもヤミツキになるエンジンノイズ。特性を考えればMTの方があれだけど、CVTでも一度味わってみる価値あり。頭に残って眠れなくなっちゃうかもしれません。

ホンダ フィット

ホンダ

fit (フィット)

  • 試乗グレード:“RS”
  • ミッション:CVT
  • 年式:2013y
  • 型式:GK5
  • 新車時価格:185万円

「元自動車整備士」監修、「ヒラリー男爵」著でお届けさせて頂きます。
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ゴムで音振動を調整?凝ってる。


キャップは引っかけられる。最近は当然。

ドア最大開度
センターコンソールの中に12Vアクセサリーソケット。中で電装品を使える=配線隠せる。


ホンダも最近はプッシュスタート式のスマートキー。キー自体もなかなか立派。カギ自体も厚い。


7インチのナビゲーションディスプレイに機械スイッチだとセンタークラスターはこんな感じ。

辛口試乗レポートと合わせ、独断と偏見による5段階評価。同価格帯の車との相対的評価を掲載。

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試乗比較しにくい中古車購入の時こそ、中古車購入時にも役に立つレポートを送り続けて16年。これからもドライな試乗レポートでお楽しみ下さい。