3代目フィットRS・P2/ハンドリングと快適性

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乗り心地や燃費、エンジン質感評価・間違いいっぱいの自動車選び
 

(2014年記事 ホンダ フィットRS
著:元自動車整備士&ヒラリー男爵)

ホンダ・フィット・試乗インプレ「2」

グッとレベルアップした3代目フィット(GK系)の試乗レポート。グレードは1500ccの「RS」。今回はベーシックグレードに先立ち、評論家の皆様から評価の高い1500ccモデルに試乗。

当ページは2ページ目です。 「ハンドリングと快適性(乗り心地や静粛性)」などを掲載中。


フィットのインパネコクピット2
ホンダ
  • グレード:“RS”
  • 型式:GK5
  • 車両価格:185万円
  • デビュー年:2013年9月〜
  1. 分割page - フィットRS試乗「1-1」・エンジン・ミッション・内装評価
  2. このpage - フィットRS試乗「1-2」・ハンドリングと快適性(乗り心地や静粛性)
  3. 分割page - フィットRS試乗「1-3」・車内スペースと参考データ
  4. 分割page - フィットRS試乗「1-4」・歴代フィットや競合車比較、総評

※内容は辛口評価です。試乗して購入の際のチェックポイントとしてお役に立てれば幸いです。

試乗:走行性能やハンドリング感覚

フロントエンブレム

わざわざ高価な「RS」というグレードを比較検討しているなら、下位グレードとの差別化は大きい方がいいというのは当然。
このGK系フィット、RSとベースグレードの外観上の差はそんなに大きくない。言ってみれば、恥ずかしいほど大きなエンブレムくらい。しかしフィットRSでは前述のエンジンだけでなく、コーナーを曲がる感触もなかなかに個性的。

先代より大幅高級感アップ

一般道市街地〜首都圏高速道路を走ると、先代となる2代目フィットより走りやすくなった。

  • ゆっくり発進する、神経使わずに滑らか発進。
  • ゆっくり加速する、うるさいのにガマンすれば衝撃がある場面は限定的。
  • ハンドル回す、高級感アップ。路面からの衝撃減り、回し心地も滑らかに。
  • 狭めの道を走る、左側の車両感覚が掴みやすくラク。
  • 多車線道路を走る、過不足ない程度に真っ直ぐ走ってくれる(後述)
  • コーナーや交差点、先代はハンドル切って反応悪く、切りすぎてフラフラなんて場面が多々あった。今回は、場面限定で良くなってる。

上記のよう、気にしなければ気にならず、見えにくいところだけどレベルアップ。

ロードホールド性高く、タイヤチョイスが惜しい、そんな走行性能

内装1アクセル、ブレーキ、ステアという一連の操作が続くワインディングでは、率直にいって気持ち良くはない、と筆者は感じる。どちらかというと、「クルマはなんでも楽しい」という持論に基づき、楽しい走り方を探す作業からスタート。

何がいけないのかって、やはりフィットらしいゲームのようなハンドリング。曲がり始める感触とか曲がってる感触とか、クルマがどっちに行きたがっているのか、もっと情報が欲しいし、違和感なく曲がれるリズムが欲しい。
走行フィールは欧州車のように質感上がったけど、ドライバーが気持ち良く走れる点といえば全然。VWやBMWどころかマツダやスズキの方が自然な印象を持っていると思う。いやヴィッツだって格段に走りやすい。フィットの方が圧倒的に質感高いから悩ましい。

コーナーリング中のデコボコとか、ドリフト禁止wみたいな減速帯とか、小さな段差はモノともせず。ボディではなくサスペンションがいなし、ロードホールディングはかなり高い。振動をシャットアウトするパワステと相まり、不安感なく曲がっていける。

そしてタイヤ、早い段階から良く鳴きます。でもそれはいい。気になるのは、ちょっとでもフロントに荷重が乗ればレスポンス悪化。意図的なアライメント変化もあるうるけど、コーナーで感じるフィットの弱点、半分はタイヤの問題かも。タイヤ交換して変化があったら面白いね。

乗り方によって好み分かれるハンドリング感覚

アクセル踏んで加速して、ブレーキ踏んで減速して、ブレーキリリースしながらハンドル切り始める。その間にはMTモードでシフトダウン。常識的な速度だけどこの流れを思い出す。一緒に想像してくれたら嬉しいです。

  1. まず減速。ブレーキを踏んで特定の減速力がでた場面で、ステアリングからフッと感触がなくなる。タイヤが荷重オーバーで手応え無くなったような、つぶれきってないブッシュが悪さしているような。
  2. そしてブレーキを緩めながら、また緩めきった瞬間のステアイン。極端にフロントのレスポンスが落ちる。
  3. パドルスイッチを使用したシフトダウンも時間がかかり、その間にハンドル切れば、同じくステアリングレスポンス悪化。

やっぱりフロントヘビーなのかなぁ。フロントに荷重が乗っている時間も長いから、とりあえずブレーキ残しすぎは問題外。旋回ブレーキもサーキットレベルの速度でないとね。てことで早めにブレーキングとシフトダウン終了が吉。

こんな感じだから、ステアレスポンス悪化を見越して走る。普通の速度でね。

逆に、一定の速度&アクセルOnOffで走り続ける分には、フィットRSというクルマのイイ部分で走れる。ショックアブソーバーは最初の5mmが柔らかいけど、その先ではロール感覚小さい。コンパクトカーにしては適当なハンドル裁きにも許容量は大きい。ミスもごまかせ気持ちイイ!

雑な動作に対する高い許容力。最近のホンダ車に通じる美点だね。

操作系全体のバランスやハンドルを回す感触

ステアリング1運転が楽しいとか運転に違和感がないクルマって、全体のバランスが取れてると思う。例えば、ダルなサスペンションにダルなステアフィール、だるい動き。それからハンドルやブレーキペダルの重さもね、統一感あるといいよね。なんかがんばってチューニングしたようで、気持ち良くお金出せるw。

フィット、基本的にサスペンション固いわりにハンドルは軽く、ブレーキペダルも軽い。ここは違和感あるけど、多くの部分がデジタル的というのは共通するコンセプト?細かい事気にしないで走るのに向いているのかも。

ハンドルを回す感触は、滑らかで剛性感あり、安っぽい感じは減った。トヨタ車のパワステみたいな感じに。それから、舵角が増えて手応えが重くならないとか、こういった点を除けばステアリングインフォメーションはわかりやすいと評価できる。フロントタイヤがレスポンス失うと、フワッとね。

大きく改善された直進安定性

特筆したいのがこの、直進安定性の改善。2代目フィットはそれはもう酷いモノで、助手席に座っていても極度に不安感を感じるほどだった。多車線道路や高速道路は怖い怖い。ドライバーがへたっぴだと勘違いしそうな、居眠りしていると勘違いしそうな、これだけでいくらでも書けるw。

この3代目では大きく改善し、ライバルと同程度の安定性を持つようになった。単純にリアを固めたというより、キャスター角を寝かして落ち着いたハンドリングと直進性の高さを持つという最近流行の感触。

こんな感触を持つクルマって、ステアイン時がだるかったり、リアは直進一直線のような、ある種のつまんなさを持っていたりするものだけど、フィットサイズならちょっと速度を上げればそんな心配は無用。
少なくてもドライバーは不安感少なく多車線道路を走れるようになったと思います。

試乗:乗り心地や静粛性

内装2フィットの乗り心地、絶対的には固くてうるさい。コンパクトカーという枠組みで比較しても、厳しい評価に。
でも安っぽくない。乗り心地に関しては、アタリは丸く質感高い。よく聞く言葉だけど、具体的にはどんな感じだろう?
試乗せずに感触を想像する、具体的って大事だよね。

乗り心地

乗り心地のキャラクターは先代フィットから大きく変化。フィットらしいピョコピョコした持ち味がなくなり普通になりました。伸び側の減衰力とか普通になって、反発力で伸び上がるような挙動が一新。そして2014時点で国産同クラス標準より上級感あり、なんだかドイツ車のような印象。
カヤバからザックスに〜!なんて聞いたりもしたけど、真相のほどはわからず。

ショックアブソーバーは、2段階の減衰力を持つタイプと予想(フロント側のみ)。流行のバイパスバルブ付きアブソーバーみたいに初期減衰力は弱く、そこから先は高くなる。もしかしたらバリアブルスプリングも合わせて極端に?2段階の境目はかなり極端でわかりやすい。

そんな感じだから、最初の5mmくらいはものすごく柔らかい。そしてこの5mmがめちゃめちゃ効く!フィットのフロントシート、アタリが柔らかいは凄くわかりやすいと思う。ハンドル回せば、伸び側と縮み側合わせて10mm?数値は適当だけどフロントがするっとロール。

従来通りのクルマになれてると、弊害のように違和感を感じることもある。助手席に乗っていると、ドライバーのハンドルさばきによっては中に浮いてるような錯覚を感じたり、アイドリングストップからのエンジン始動では、エンジンの揺れと共に車体が大きく揺れる。

足回りからのコトコト音

サスペンションが動くと足回りからコトコト音がする。しばらく運転していれば慣れちゃうんだけど、コトコトの音量はけっこう大きい。なんだか昔の軽自動車みたい。今でも新車からコトコト音がする軽自動車はあるけれど、小型車だとフィットの他にあったかなぁ?試乗したフィットも一応新車です。

この音は、シャシーの構造とかブッシュの容量不足がいわれる。音がしなければ乗り心地良く感じられるだけに残念。モデル途中の改良やマイナーチェンジで改善して欲しい。

静粛性、路面によるギャップ大きい

すこ〜しだけアクセル踏んで、舗装の綺麗な道を走っていれば、車内は平均的な静かさを保っている。ドアの気密性は高く、また遮音ガラスのように中高音域のノイズが消えている。

路面が普通〜悪いになると、下からの音は脅威といえるレベルで車内に侵入。まさにスクランブル状態。耳障りな音をカットして〜なんて意味なく低音が響く。
特にリアシート、気密性高いのと合わせ、圧力変化で耳が痛い

中途半端に静かだと、うるさいのが余計目立つってわけね。これなら終始うるさいスイフトやデミオの方がデートに向くかも。

メーター(昼間)メーター(夜間)

試乗:ブレーキに関する評価

ペダルレイアウトブレーキ、ペダル剛性は弱く、軽いチカラで奧までストロークするタイプ。女性ドライバーが多いことを考えれば、RSといえど軽く踏めるのはやっぱり重要でしょう。いざという時チカラいっぱい踏めなきゃ意味ないですもんね。

その分、ブレーキング中のコントロール性は今一歩。ブレーキアシストが作動した時はさらにコントロール不能。いやいらないかw。スポーティに走ると、水平基調のシート座面と合わせ、背筋で上半身を支え、ペダルやハンドルに体重が乗らないようにがんばる必要有り。長時間走れば筋トレw。
といっても、フィットが悪いんじゃなくて、普通にコンパクトカーのレベル。心配はいりません。

やっぱり、相反する部分をまとめるのは難しいのかな。ブレーキを楽しみたければCR-Zなんかがオススメ。
参考:ホンダCR-Z試乗記

安全なようで安全でないような?時速60km以上で強めのブレーキングをすると、2回か3回、ハザードが作動します。

ホンダ フィット

ホンダ

fit (フィット)

  • 試乗グレード:“RS”
  • ミッション:CVT
  • 年式:2013y
  • 型式:GK5
  • 新車時価格:185万円

「元自動車整備士」監修、「ヒラリー男爵」著でお届けさせて頂きます。
元自動車整備士ヒラリー男爵

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金属ペダルはスルッと滑って操作しやすいアクセルペダル。よく使う部分に滑り止めが施されたブレーキペダル。OK!OK!



先代はただの穴だったカップホルダー、今回は半分、収納式に。ジュースはショート缶がgood。タバコ置けるし灰皿も置ける。安全性にプラス。


フューエルリッドは運転席足下で開ける方式に変更。日本車らしい変更に大拍手。クルマ苦手な人に合わせてこそフィット。

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うっすらと前を照らしているのは、ヘッドライトロービーム。室内照明と比較しても色温度高め。

辛口試乗レポートと合わせ、独断と偏見による5段階評価。同価格帯の車との相対的評価を掲載。

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