2代目フィット試乗評価P3/ライバル比較と総評

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(2009年記事 ホンダ フィット
著:元自動車整備士)

ホンダ・フィット・試乗インプレ「3」

2代目フィット(GE系)の試乗レポート。グレードは1300cc。G・Fパッケージ装着車。ディーラーでの試乗の際にぜひともチェックしたいポイントなど、参考にして頂ければ幸いです。前ページからの続きになります。

当ページは3ページ目です。 「ライバル比較と総評、別グレード」などを掲載中。

2代目フィットのインパネ2代目フィットのメーター
ホンダ
  • グレード:“fit-G Fパッケージ”
  • 型式:GE6
  • 車両価格:119.7万円
  • デビュー年:2007年10月〜
  1. 分割page - フィット試乗「1-1」・概要とエンジン&CVT
  2. 分割page - フィット試乗「1-2」・リアシートやラゲッジスペース、走行感覚
  3. このpage - フィット試乗「1-3」・ライバル比較と総評

中古車をお探しならこちらもぜひ。初代フィット試乗レポート
1500ccモデルをお考えならこちらがおすすめ。フィットシャトル試乗レポート

一クラス上と比較できるコンパクトカー

ドア最大開度このホームページは独断を偏見を多く含みつつも、「辛口」が特徴。その中で、このフィットについては非常にいい評価?となっています。とにかく安くて広い!

初代フィットではなんともいえないデザインが弱点でしたが、2代目となってデザインも洗練されました。もはやライバルは一クラス上のみ。クルマとしての使い勝手を比較した場合、トヨタでいえばカローラクラスおよび派生車種と勝負できます。確かに静粛性や運転しやすさという面ではかないませんが、地味さと新鮮さで比較してもフィットの勝ちでしょう。参考:E160系カローラ

車両価格150万円のフィットと同じく150万円のカローラを買おうと思えばどっちがお得か?どっちを選ぶか??
これ、食べ物に置き換えてみると面白い。例えば「クリーム」と「あんこ」。(お察しの通りフィットがクリームであんこがカローラ)。
安いモノでもそこそこ美味しいのがクリーム。高いモノでないと美味しくないあんこ。または海外でも勝負するフィット、国内で伝統のあるカローラ。いろいろと連想できますがこれは同格。

個人的には日本文化であるあんことカローラには敬意を払いつつ、代替え需要のために用意されるクルマがカローラだと思っている。どんなに地味といわれようとも必ず需要のあるカローラ。良さがわかる方にはとても良いクルマなのでしょう。

フィットで比較するならベルタ(ヴィッツセダン)ではちょっと役不足。どちらかといえばカローラですね。

こんな考え方も・・・

クルマの評価と矛盾してしまいますが、確かにフィットは内容はいいです。安いし広い。しかしフィットって、結局、上級のクルマが買えないから選ぶ。これで十分だから選ぶ。安くてオトクだからの魅力。

でも、クルマの質で勝負したら結局上級のクルマにはかないません。無理して広いよりも余裕があって広い方がいいんです。無理して走りのレベルを追求しても、どこかにしわ寄せがくる。なんだかんだで車両価格が上がってしまう。
ということで、結局上のクラスのクルマにはかなわないんです。メーカーだって車格を重要視していると思います。

それならば、多少のコダワリを持って買えるヴィッツやマーチの方が幸せ。割り切って買えます。
マーチでドライブしているご夫婦さんとか、奥様とか、なんか幸せ感を感じます。
無理できればFIAT500なんかいかがでしょ?試乗すれば笑顔の確率かなり高いです。

安いと言っても130万円くらいするフィットを買って、なんか惨めというのもおかしな話ですが、ファーストフードにはファーストフードの味がある。そんな考え方もありだと思います。

コンパクトカーは居住性が最も問題!そう考えるならフィットが一番、でも、デザインや生い立ちが気に入らなければ別のコンパクトカーを見るのも意外と新鮮です。

コンパクトカー・ベストバイは変わらず

※関連ページ:2013〜14コンパクトカー比較(ベーシックグレード編)

※関連ページ:2013〜14コンパクトカー比較(スポーティグレード編)

フィットは「その価格を考えれば」欠点は少ない。コンパクトカーではあり得ない室内空間、聞き飽きたぐらいのセンタータンク。思い切って燃料タンクを前に持ってくることにより、後部座席の空間を広くし、ラゲッジも奥行きある。だから後部座席を倒してもとても広々、かなりのモノを積むことができます。
どれだけフィットが走りにくい、走って疲れる、隣にも乗りたくないクルマといっても、デミオやスイフトじゃ独身の方専用車になってしまいます。フィットはこの広さだけで存在する価値がある。

内装を見ればデザイン的にインパネまわりが立派。メーター周りも個性的だけど立体感を感じさせてくれて満足感は高いでしょう。
ドリンクホルダーはインパネと一体型となっていて、インパネの左右端っこについています。テーブル感覚?フロント6個にリア4個、便利な反面、使わない方や生活感強いとか気にする方にはありがた迷惑ですね。

こんな選択も面白い!

もし現在、日産マーチにお乗りならば、だまされたと思ってこのフィットに乗り換えてみて下さい。そりゃ外観のデザインじゃ足下にも及ばないと思います。でもきっと、「広いって使いやすいね」なんて新しい世界を感じられるかもしれませんよ。
「ものは値段なり」。こんな言葉を覆すほどお得感のあるクルマ、それがフィットです。

参考:4代目マーチ試乗レポート3代目マーチ試乗レポート

もし現在、このフィットにお乗りで、自然な運転感覚ってなんだろ?と思ったら、マツダ・デミオに乗ってみて下さい。ミッション(CVT、AT、MTが選べる)がちょっと不快だけど、ここは割り切って試乗してみて下さい。きっと、無意味にドライブに行きたくなっちゃうかもしれませんよ。

参考:3代目デミオ(スポルト)試乗レポート
参考:3代目デミオ(13C)試乗レポート

もし現在、初代フィットにお乗りで、リアシートに人を乗せる事なんてほとんどなければ、スズキ・スイフト(3代目)をオススメします。内装と走行性能、フィーリング、間違いなくクラス以上の質感を持っています。
2代目フィットは飛ばしてください。

参考:3代目スイフト試乗レポート

コンパクトカーの中古車を狙うなら、フィットを除きできるだけ現行モデルを。コンパクトカー全てにいえることですが、基本的にモデルサイクルが長め。ということで、1世代前になっただけでとたんに魅力を失います。値段だってそこまで割安かどうか微妙なところですから。

フィットのワゴンはフィットシャトル

前の世代ではエアウェイブと呼ばれていたフィットのワゴン、今回は冠名に”フィット”が残ってフィットシャトルというネーミングでラインナップ。


もし、フィットの1500ccを気に入って、でも静粛性の低さで悩んでいるなら(特にリアシート)。フィットシャトルという選択肢も有り。この場合、フィットシャトルの中でもハイブリッドがオススメ。エンジンノイズのみならず、リアからのノイズも軽減されてます。
参考:フィットシャトル試乗レポート

追記:フィットRSとハイブリッドRS

ホンダのディーラーに行ってフィットRSに試乗させてもらい、ついでに見積もりを貰いました。

  • フィットRS 総額210万円 (車両価格174万円)
  • フィットハイブリッドRS 総額220万円 (車両価格196万円)

ミッションは6MTもCVTも価格は一緒。オプションはフロアマットとスマートキー、特別塗装色といった程度。
フィットRSとハイブリッドRS、標準装備の内容もほぼ同一なのでオプションも同一。

この状態で、支払総額は約10万円の差。なんで?と思って見積書を見渡せば、取得税の減税が違う。フィットRSは減税無し。フィット・ハイブリッドRSのCVTは75%減税、ハイブリッドRSの6MTは50%減税との事。ちなみに値引き額は同一でした。

ということでどちらといえばハイブリッドRSの方がお得なんでしょうけど、200万円を大きく越えるフィットなんて、燃費どうこう言うクルマじゃありません。

他のクルマと比較すれば

  1. フィットに220万円出せるなら、欧州的セダンの本格派ホンダ・アコードがオススメ。スポーティだしクルマとしての質はフィットとは次元が違います。アコードは値引きがオプションなしでも30万円以上は狙えるから、必要な金額はプラス30万円?
  2. また同じホンダで選ぶとすれば、ハイブリッドシステム搭載のCR-Zなんて如何?価格は220万円〜で上級グレードとの差はほとんど装飾品のみ。
  3. 試乗すれば間違いなく笑みがこぼれる??イタリアのFIAT500。洗練された内外装にポンコツの楽しさをギュッと濃縮。

いやいや俺はコンパクトスポーツが欲しいんだ!という場合には、ライバルとしてはスイスポ、ジュークGT、コルトラリーアートがいい。その他はポロならフィットRSの方が良いクルマだし、ヴィッツのRSは乗り味の質感がちょっと厳しい。
コルトについてはこちらを参照下さい。コルトラリーアート比較評価
スズキ・スイフトスポーツは1600ccで168万円(MT)。減税無し。スマートキー標準で値引きも大きめ、200万円以下で購入できそう。素のスイフトについてはこちらで試乗レポートをお届けしています。

ジュークGT、1600cc+ターボで220万円。ミッションはCVT。コンパクトカーベースながら車重は1290キロとミドルクラス級。こちらも減税無し。値引きいれても250万円前後にはなりそう。これこそホントにアコードと変わらない価格に。いやちょっと待って、アコードも2000ccクラスでは非常に高い価格がついている。2400ccなんて安いグレードで360万円。

価格帯が上位クラスとオーバーラップするコンパクトカーのスポーティグレードは余裕がないと選べないクルマみたいです。

フィット総括

コンパクトカーの居住性レベルを一気に引き上げた初代フィット。ネガティブな部分をリファインしてきた2代目フィット。ポイントは先代フィットよりどれだけ進歩してるか、デザインが洗練されたか、ここが重要なハズ。

今回の記事ではほとんど初代フィットと比較しての内容となりました。それは、この広さを知っちゃうと単純にコンパクトカーとして比較できるクルマではないし、コンセプト的には正常進化。車両価格的にはマイナーチェンジの度に上昇。決して安いコンパクトカーではありません。

だからライバルは初代フィットの中古車。室内スペース、エクステリア、CVTのギクシャク感etc...多少の事が許されるのなら初代だって十分比較対象。乗り心地が悪いのは初代も2代目も一緒

中古車の試乗はなかなか難しいけれど、ホンダは新車ディーラーの系列に中古車点を構えているお店も多いです。よかったら相談してみて下さい。
中古車の弱点、それは運不運に左右されること。運が良ければ思いっきり良い買い物が出来ます。

ホンダ フィット

ホンダ

fit (フィット)

  • 試乗グレード:“fit-G Fパッケージ”
  • ミッション:CVT
  • 年式:2009y
  • 型式:GE6
  • 新車時価格:119.7万円

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ドア最大開度
ドアの開口部は90度まではいかないが事実上問題なし。


先代フィットにあった排気量を表すポッチはなくなった。先代は赤が1300cc、青が1500ccだったかな。


アッパーグローブボックス
実用車では定番といえるアッパーグローブボックス。

運転席カップホルダー
助手席カップホルダー
フィットのフロントシートにはインパネ、ドア、コンソール下部で合計6個のカップホルダーがある。



フィットシャトルのメーター上がこのページのフィット。下がフィットシャトル(ワゴンの兄弟車)。塗装対メッキやメーター照明色の違いがある。


FITの内装(RS、1500cc)シート座面はオレンジ。グレード「She's)の内装はピンク/ブラウン系の内装色となる

辛口試乗レポートと合わせ、独断と偏見による5段階評価。同価格帯の車との相対的評価を掲載。

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