ジュリエッタ-19014試乗記・TCT評価など

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(2012年記事 アルファ・ジュリエッタ
著:ヒラリー男爵)

アルファ ジュリエッタ・試乗インプレッション「1」

当ページで取り上げているのは、アルファロメオ(イタリア)のCセグメント「ジュリエッタ」。独特のデザインが大きな魅力のアッパーコンパクトです。車両価格は318〜388万円。スポーティテイストも備え、3ペダルMTモデルもラインナップ。

アルファロメオ
  • グレード:2グレード試乗
  • 型式:94014
  • 車両価格:318万円&388万円
  • デビュー年:2012年2月
  1. このpage - ジュリエッタ試乗「1-1」・スプリントと内装
  2. 分割page - ジュリエッタ試乗「1-2」・クアドリフォリオ ヴェルデ
  3. 分割page - ジュリエッタ試乗「1-3」・リアシートやラゲッジ比較、総評
このページは簡単な試乗による簡単な試乗レポート、プチインプレッションです

試乗内容は限定的。第一印象重視でフレッシュな、より一般的な印象を言葉に出来るよう心がけています。

試乗車概要

アルファのクルマはFIATブランドと一緒に販売されています。知人がフィアット500を購入したため、その納車の際にこのクルマを試乗してきました。コースは自由でしたが一般的なディーラー試乗なので内容は限定的です。
ATモデルとしてグレード「スプリント」、3ペダルMTモデルでグレード「クアドリフォリオ ヴェルデ」リアシート乗車含め、自由なコースで走行、都合3回の試乗をさせて頂きました。1回1時間x3セットで約3時間。それぞれ普通の走行から緊急回避行動、フルブレーキなどをテスト。時間は短いですが同時に比較しながら試乗できたのでなかなか充実した試乗ができました。

ジュリエッタのグレードは下から「スプリント」「コンペティツィオーネ」「クアドリフォリオ・ヴェルデ」(以下クアドリ)。スプリントとコンペティツィオーネは1400cc+ターボ。ミッションは乾式の2ペダル自動MTが組み合わせられます。アイドリングストップ付き。
クアドリは1700cc+ターボでミッションは3ペダルMT。モデル途中から左ハンドルが追加されています。

アルファのクルマってどんなクルマ?

アルファロメオはイタリアのブランドで、現在フィアットグループ。現在展開している車種はこの「ジュリエッタ」「ミト」の2車種という、独自のボディデザインとスポーティテイストを持つコンパクトカーが人気のブランド。(ジュリエッタはCセグメント、ミトはBセグメントサイズ)。

アルファロメオでは過去にはミドルサイズ6気筒3000ccセダンなどもラインナップされていましたが、ちょっと影がうすかったような・・・。やっぱりこう、クイックなステアリングフィールを持つコンパクトモデルでエンジン回して走るのが定番なのかな。

アルファロメオといえば、従来から個性的なボディデザインが特徴。フランス車が「走るアート」なんていわれたりしますが、アルファだってベクトルは違えどものすごくアート的。近年のモデルでは、とにかくボディ全面がラウンドしているんじゃないかってほど、直線がない!
さらに全体像だけでなくディテールさえ独自性をだそうとしているから、例えボディカラーがシルバーでも存在感十分。一度見たら忘れないというほど。言い換えれば”アク”の強さを感じました。

専門家いわく、「これぞイタリアン」という絶妙さが人気とのことですが、今回のジュリエッタ&ミトは個性はそのまま、万人受けするようなバランスで2012年に登場しています。
(この部分ではミトの方がよりわかりやすい美しさを持つ)

ジュリエッタの概要

ジュリエッタは今回、新しいクルマということで、内容は大幅に進化ということ。ただ個性的なボディデザインというだけでなく、ただアルファロメオというブランド感だけではなく、全体的な質感を高め、それでいてお値段を抑えて登場したといえそうです。車両価格は318〜388万円。エンジンは1400ccのターボと1700ccのターボで2種類。

グレードは3つありますが、一番下の318円(スプリント)でもディスチャージヘッドライトを除き十分な装備。最上位のクアドリフォリオ ヴェルデのみミッション、エンジンが異なります。3ペダル6MTマニュアルトランスミッション+1742cc+ターボ過給器。(場合によっては1800ccといわれる)。


全長は4300ミリクラスのハッチバックで、いわゆるCセグメント。VWゴルフトヨタ・オーリスなどと同じジャンルに属します。

カタログ値的なボディサイズは全長4350×全幅1800×全高1460ミリ。パッと見わかりにくいですがボディ形状はリアドアのある5ドアハッチバック。(リアドアはちょっと開けにくい)。

車両価格やボディサイズ的に近い比較対象は多く、圧倒的な走行性能・質感で勝負するドイツ勢(ゴルフ、メルセデスベンツCクラス、BMW1シリーズ)。またボディデザインが魅力のフランス勢(シトロエン、ルノー、プジョー)などが上げられます。

そんな中でもこの価格・内容なら、積極的に購入を考えたいだけの魅力がジュリエッタにはある!
割高だしオトクじゃないけど、筆者、買っちゃおうか真剣に思考中。。。

ジュリエッタのボディデザインについてはとにかく実車を見て下さい。そのデザインをアルファロメオに言わせれば、「Giuliettaは、自身のスタイルによって創造されています。現代は、周囲のスタイルに似せることがますます容易になっている時代ですが、アルファロメオは自分のルールを自分で決めるのです」
とのこと。いや〜、デザイナーの仕事と言えばすべて妥協が大事かと思っていましたが、自信をもってこんなセリフをいえるのはさすがアルファブランドだなと。

試乗:内装について

内装1内装2

ジュリエッタの内装について率直に評価させて頂くと、ぱっと見はこれがイタリア車か!なんていう質感の高さを感じる。一昔前のアルファロメオとはもうイメージが異なり、現車を見ればきっとシートに包まれてみたいと感じてしまうだろう。
それでも室内に乗り込んでまじまじと見て触って評価すれば、そこはやはりアルファに求める場所じゃない。300万円超クラスのクルマとして残念に思うところもある。

少し冷静に考えれば、それは高級車や高級ブランドのクルマと比較した際の事。ジュリエッタは窓からちょっとのぞき込んだ際に十分立派なインテリアと感じる。ダッシュボードの造形など、ゴルフのような凡庸さではなく、スペシャリティな感覚を覚える
つまり外から人に見られた場合など、十分に特別なクルマだと思わせることができそうだ。少なくても外装のスペシャルさに大負けしないだけの質感はキープしているかなと。

細かなところでは、内装パネルの色合いがよく、シボの感じがよく、これが質感高く感じさせてくれる。まあ触るとアレだが。センタークラスターにはトグル風スイッチが並び、実用性より雰囲気を重視していることを伺わせるが、納得の演出。着座位置とウエストラインの関係で包まれ感が強いことが基本にあるから、どれもこれもか演出と感じてしまう。

ジュリエッタの内装において、筆者がどうしても気になる部分といえば、2点ある。一つは走行モード切替スイッチの付け方。シフトパネル前についているのだが、なぜか後付けスイッチのような感じで一体感がない
もう一つはシートベルト警告灯。バックミラー周辺に大きな大きな警告灯があり、しかも4人分とか。全く何のジョークか悪ふざけか。邪魔なんですこんなもの全くもって入りません。アルファ様、せめて設置場所を変えて小さくして目立たなくして下さい。
試乗の際には自分にとって気にならないか要チェックです。

昔のアルファと言えば・・・

思えば一昔前のイタリア車と言えばぼろぼろになった内装というのが珍しくなかった。本皮シートがすり切れていたり、プラスティックパネルは擦り傷が目立ったり。そんなの当たり前。まさに「細かい事は気にしなくて良いじゃない」という雰囲気だったが、ジュリエッタはそうではないような予感を感じてしまう。

試乗:スプリント

まずはベーシックグレードの「スプリント」に試乗。6速自動マニュアル(2ペダルMT)の「TCT」と呼ばれるオートマモデル。

注目はこのミッションとエンジン。ミッションはダイレクト感あってATともCVTとも違うフィーリング。
自動変速可能な2ペダル(クラッチペダルレス)マニュアルということで、スポーティに走るときには通常の3ペダルMTと同様に走れる。違いはクラッチを繋ぐ喜びはあるかないかと、左足を動かす手間があるかどうか。ここがトレードオフ関係になる。

街中でのスムーズさという面では多少ギクシャクする時もあったりなかったり、ホンダのCVTのような感じといえなくもない。発進時、出だしが唐突に感じる事もある。それでいて変速レスポンスはマイルドで、DSGのように変速が速いと感じるタイプではない。
しかしアルファに乗るならこれも演出と考えてしまうから、人間の頭とは都合良くプラス思考になってるモノだと、改めて思う。
(だから辛口の自動車評価を見てから試乗チェックにいって下さい)。

そんなミッションと組み合わせられるエンジン。スプリントでは1400cc+ターボ加給、そしてマルチエア方式だが、このエンジンが予想外に良かった。何が良かったって、なかなかに精密かつ軽やかに回ってくれる。4気筒エンジンだけどスムーズさを感じる音と少なめな振動。燃費も重視された実用エンジンでありつつ、さらにターボエンジンでありつつ、高回転を使うのが苦にならない。

乗り心地に関してはまるで日本車のよう。比較的柔らかめでゆっくりストローク。それでいてバタツキを感じさせ、大きくストロークした際にはコツッと音を出す。荒れた路面ではちょっとだけ減速してあげればクルマにも優しそう。
また静粛性という面では今回、ドイツ車や日本車には劣るように感じられた。特別静かではない。といっても、もの凄い寝不足での試乗だったが、ノイローゼになりそうなほどの風邪きり音はなかった。なので体調が良ければまた違った評価が出来るかもしれない。


 

追記:欲しいと思ったら頭から離れない

ジュリエッタのデビュー当時は、見ても試乗してもそんなに欲しいと思わなかったんですが、いつの間にか筆者もとりつかれてしまったみたい。

初めての試乗から2年くらいの間に、ディーラーにお邪魔する度、何度かじっくりボディデザインを見ていたのですが、見る度に新しい発見があるほど。ふとした瞬間に「いいな!」と思ってから、とにかくその色気だけで、欲しくて欲しくて仕方ありません。

かなりクイックなステアフィールなど若干個性が強いのも事実ですが、そんなことどうでもいいと思えるだけのエクステリアの魅力。例えば消えて復活するプレスラインなど無駄に凝ってる!よくよく見れば決して割高とは言えないんじゃないかと。他に興味が移るまで我慢している真っ最中です。

アルファ ジュリエッタ

アルファロメオ

Giulietta (ジュリエッタ)

試乗車は2グレードです

試乗モデル1 スプリント

  • グレード1:”スプリント”
  • ミッション:2ペダルMT
  • 車重:1400kg
  • 価格:318万円

試乗モデル1 エンジン概要

  • 排気量:1400cc+ターボ
  • エンジン型式:940A2

試乗モデル2 クアドリ

  • グレード2:”クアドリフォリオ ヴェルデ”
  • ミッション:3ペダルMT
  • 車重:1440kg
  • 価格:388万円

試乗モデル2 エンジン概要

  • 排気量:1700cc+ターボ
  • エンジン型式:940A1

その他概要

  • 発売開始時期:2012年2月
  • 車両型式:94014
  • ボディサイズ:4350/1800/1460mm
当記事は「ヒラリー」がお届けします
ヒラリー男爵

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ライバルと比較しての評価
エンジン質感 5段階評価

4気筒だけど振動が少ないんです

足回りの質感 5段階評価

若干チープな感じが日本車のよう

内装の質感 5段階評価

価格を考えなければいい感じ

外装の質感 5段階評価

やっぱりアルファ

静粛性 5段階評価

ゴルフの静粛性を知っちゃうと・・・

快適サス設定 5段階評価

思ったより柔らかめ

パッケージング 5段階評価

リアは狭いけどフロントはそんなに狭くない

お買い得度 5段階評価

ベンツやBMWが買えちゃうお値段。でもこの外装を考えれば高くないともいえちゃう。


中間グレードの「コンペティツィオーネ」。


スポーティグレードの「クアドリフォリオ ヴェルデ」。


「クアドリフォリオ ヴェルデ」のリアイメージ。


スイッチのレイアウトに特徴有り。


3つのグレードで段階的に表皮素材が変わるシート。下からファブリック、ハーフレザー、フルレザーとなる。
グレード間の価格差は最大で約70万円。




上から順に「スプリント」、「コンペティツィオーネ」。「クアドリフォリオ ヴェルデ」のアルミホイール。上位グレードほどスポーク本数が多い。
デザインは立体感を強調するねじり系とかひねり系と呼ばれるデザイン。
しかしこんな端的にグレード差別をしなくたって・・・。

辛口試乗レポートと合わせ、独断と偏見による5段階評価。同価格帯の車との相対的評価を掲載。

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