タント比較評価P3/比較や軽自動車に思うこと

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(2015年 ダイハツ タント
著:ヒラリー&桃花)

タント(LA600S)・試乗インプレ「3」

3代目と進化したダイハツの軽自動車、タントの試乗レポート3代目タント、グレード「X」CVT仕様です。
当ページは3ページ目です。「比較や軽自動車について思うこと」などを掲載中。


ターボ付きのタント・カスタムRSにも試乗しました!2016年式タントカスタム試乗レポ

タントカスタムの内装6タントカスタムの内装7
ダイハツ
  • グレード:”X"
  • 型式:LA600S
  • 車両価格:134万円
  • デビュー年:
  1. 分割page - タント試乗「1-1」・概要と内装、走行感覚
  2. 分割page - タント試乗「1-2」・リアシート&ラゲッジスペース
  3. このpage - タント試乗「1-3」・比較や軽自動車の安全性
このページは簡単な試乗による簡単な試乗レポート、プチインプレッションです

試乗内容は限定的。第一印象重視でフレッシュな、より一般的な印象を言葉に出来るよう心がけています。

売れているのは訳がある?

BピラーレスのスライドドアBピラーレスのスライドドア

ボディサイズが決まっている軽自動車。イコール室内の”最大広さ”も決まっているということになります。だって、エンジンもミッションもタイヤもシートも、さらには燃料タンクだって、多くのパーツで大きさが決まっていますから。
ということで、車室内が広いと言われるタントだが、どうせ頭上に開放感があるだけで、実際は広いという”イメージ”だろうと、そこまで期待はせずに、どうせムーブと大差ないだろうと思いつつ、車内を覗いてみました。

そしたら、えぇ!ビックリしました。ミラやムーブと比較するまでもなく、これは広い、いやホント、これが軽自動車かと疑うほど、室内が広いんです。隣にあったダイハツ・ムーブと比較しても、各部が少しずつタントの方が広い。
特に、試しに持参したチャイルドシートを積むような場面では、ムーブではかなり厳しく、逆にタントならラゲッジに入りました。またリアシート足下に、チャイルドシートを横に倒して積むことも可能です。

しかもそれだけじゃありません。単純に広いだけじゃなく、例えばリアシートに着座したした時、外側の腕がうまく逃がせるスペースが用意されています。

Bピラーレスのスライドドア

このドリンクホルダーの上に腕を置くことで、横幅の狭さを感じるのは最小限。

こんな感じでタントは、コンセプトに沿って工夫が盛り沢山。手抜きモデルとは全く違います。

やはりタント、売れているのはわけがある、やっぱり広い室内、広さを感じる室内が魅力の軽自動車でした。

追記:後にデビューしたホンダN-Boxはリアセクションがさらに広い。比べるというより一目でわかるほど広さが違います。リアシート足下なんてオデッセイのリアシートに近いくらいの広さがあります。その分というかなんというか、助手席足下のスペースはタントの勝ち。ホンダのNシリーズは思うほどシートが後ろに下がりません。

N-BOX助手席タントカスタム助手席

写真左はN-BOX、写真右はタントカスタムの助手席足元。

タント、貴重な選択肢

ボディエクステリア・フロントボディエクステリア・サイド

このホームページは独断を偏見を多く含みつつも、「辛口」が特徴。その中で、このタントについては非常にいい評価となっています。

それは、実用車である軽自動車、便利なことが一番にこだわっているからこそです。価格的には決して安いワケでなく、高級軽自動車といっていい。同じ車両価格で例えばフィットやヴィッツだって買えます。そしてクルマの基本性能で比較すればフィットやヴィッツの方が断然優れているわけです。

しかしタントには積極的に選ぶ理由があり、とりあえず作られているだけのケーハク車とは違います。そして走行性能だって、近所のお買い物としての利用や時速60km以上出さないような使い方なら、タントで”十分”というのもうなずけます。

コンパクトカーと金銭的な比較

コンパクトカーとランニングコストを比較した場合、自動車税が10年間で30万円ほど安く、その間の車検3回で10万円ほど安い。大雑把に軽自動車の方が40万円安い計算になります。
その他消耗品や補修部品の価格は、同程度か軽自動車の方が高い事もあります。

ソリオ、ボディエクステリア・サイドフィットのボディエクステリア

例えば軽自動車に近い存在のスズキ・ソリオやコンパクトカーの代表的存在のホンダ・フィット。ソリオ、ボディはコンパクトなのに室内が広いのは軽自動車の親分的存在。フィットはタントとほぼ同価格帯といえるほどお得感ある車両価格が魅力。

参考:ソリオ試乗レポート / フィット(3代目ベーシックグレード)試乗レポート

高価な消耗品なのがタイヤ。タイヤの価格は一般的なサイズかどうかが重要なポイント。このあたりは車種によって多少なりとも変わってきます。定番サイズなら安く、少数派サイズなら割高になる。コンパクトカーとの比較ではアジアン系輸入タイヤなら価格はほとんど一緒。
参考:タイヤの通販や激安タイヤについてのページ

後は製品寿命の問題ですね。軽自動車の設計はどうだろう?国内専用ならそんなに長期間は想定されていないかもしれない。それから常用するエンジン回転数。エンジン回転に合わせて上下や回転する部分はけっこうある。常用回転数が高ければ可動箇所の負担は増えるわけで、ベアリングやメタルの寿命は回転数に比例するよね。

面白い見方をしてみれば、コンパクトカーの方がコストダウン競争が激しく、軽自動車は裕福。良ければ高くても問題なしってスタンスじゃないですか。それならば軽自動車の方がマイナートラブルが少ないかもしれません。

タントの車両価格はけっこうお高め。一回に30分以上運転する事が多い方は、上記の価格差をペイできる中古車も含め、もう少し大きいクルマを中心に大いに迷って下さい。

軽自動車の安全性について

安全性を細分化するとパッシブセーフティとアクティブセーフティの2つがある。ぶつからない安全とぶつかった際の安全。今回、ぶつかった後の安全性について個人的見解を少し述べさせて下さい

まず、「NASVA(自動車事故対策機構)」による衝突試験評価。JNCAP自動車アセスメント。
http://www.nasva.go.jp/mamoru/car_search

単純に結果を見ればだいたいの軽自動車は評価が厳しく、一部ホンダ・ゼストが小型車レベルとなっている。衝突エネルギー自体は軽い方が少ないとはいえ、以前では考えられない評価結果です。評価を確認する前提として、このテストは先に問題を教えてくれるテストなので、「決められた条件だけ高評価」なんてことにもなってるらしい。だからメーカーが慣れちゃってるみたい。
そうすると、試験以外のシチュエーションでは全然ダメとかもありえるので、現在は参考程度が吉

次にクルマ対クルマの衝突を考えてみる。個人的結論としては運が最も重要。4つ葉のクローバーの行方次第というわけです。どっちが安全とか、ぶつかってみないとわからないものかと。ほんの一瞬の何かで大きく変わるのではないかと思ってます。
じゃあ何でも一緒? しかしそれでは元も子もないので、確率を変えるために安全技術が進歩し、ドライバーは運転技術を磨くわけですね。

何かと衝突する。ぶつかって不安定なのは車重が軽い方。はじき飛ばされたりひっくり返ったり。船だったら転覆ですか。そうです。どうしても軽い方が不利になる可能性が高いです。
タントが重たいといっても小型車よりは2割程度軽い。具体的には信号待ち中に追突されて交差点内に飛ばされたり、反対車線に飛ばされたり、川に飛ばされることも。これらどれも軽自動車だからって訳じゃないですが。

軽自動車だからとイコールに近いのは、横転事故の70%が軽自動車とアナウンスされたこともあります。また個人的にイヤなのは、追突されてリアハッチのガラスが割れ、リアシート乗員がガラスの破片を被ったり。お子様がガラス被ったらどうです?精神的に耐えられないでしょ?
これ実際は真下に飛び散るかもしれないけど、どうだろ。軽自動車はガラスが近いからものすごく不安。ついでに大人だってガラスに頭近いから、ぶつかったらイタイだろうなぁ。カーテンエアバッグ様様かも。

ということで軽自動車のパッシブセーフティ。不安だらけだとは思う。しかしここで文中に戻り、運の要素がものすごく強く、軽自動車だからって危険とはいえないなと。これが持論。
普通車の安全性が気になったら、いま話題騒然「スモールオフセット衝突」なんてチェックしてみるといいです。

ホンダN-BOXと比較

タントの後出しのような存在がホンダのN-BOX。やはり室内スペースを重視した乗用タイプの軽自動車です。

このN-BOXの凄いところは、売り行き絶好調なのはご存じの通り。そしてその売り上げと優れた走行感覚の2点を両立していること。これは珍しいと思います。

利便性に近い快適性ではまず、助手席スペースでタント優勢。N-BOXに関わらずホンダのセンタータンクレイアウトは助手席足下が狭いのよね。それからリアシート快適性は上半身でタント優勢。下半身でN-BOX

画像は右がドリンクホルダー上に腕を逃がせるの図。写真はウェイクだけどタントも同じ感じ。軽自動車の欠点を相当に軽減している。左の画像はN-BOXのリアドリンクホルダー。N-BOXは普通に軽自動車らしく、外側の腕のやり場に困ります。できればもう少し窪んで欲しいね。

続いて下半身の画像。左の画像がタント(カスタム)。シートを後ろに下げているんだけど、かかとの位置が変な位置で不自然な姿勢。前に出しても、座面の低さから違和感高い座り心地だし、乗降性も低いです。せっかくのスライドドアなのにね。

右の画像はN-BOX。シートアレンジの充実はそのままに、かかとの部分に広いスペースが用意されています。実際に広く使えるのはコッチでしょう。公園のベンチシートみたいで見た目が悪いのが玉に瑕ですが、乗り降りもしやすいし、普通の姿勢で座りやすい作りです。

ただN-BOXの場合、リアシートのスライド機構は兵十ではなし。スライド機構はモデル途中からグレード別オプション設定。だから基本的にはスライドしません。タントはリアシートを前に出せるから、お子様乗せるならタントの方が便利。追突された時の安全性を考えても、出来る限り前に出したいところ。

N-BOXの方が優れている点は、フロントシートでの乗り心地やハンドルを握った時の操縦感覚。このあたり、時速60km以下の市街地走行に最適化されている印象が強く、日常使いの領域で快適、そして走りやすいんです。本当はN-BOXだってバランス悪い機敏さがあって、そんなによくはないんです。タントよりはあれですが、ウェイクやデイズハイウェイスターが走りやすいと感じます。

エンジンというか駆動力は、N-BOXの方が力強く、高回転では速さを感じさせるほどです。ターボ無しエンジンでも力強く、ターボ無くてもいいかなと思える加速力。ミッションの変速感覚ではタントが落ち着きで立派ですが、巡航中も合わせて総合的にはエンジンノイズの音質など含め、N-BOXの方が質感をを感じさせてくれます。

参考:N-BOX(2015年式)試乗レポート / ウェイク(2017年式)試乗レポート

タントカスタムについて

ムーブにカスタムがあるようにタントにもカスタムが用意されています。ダイハツお得意の作戦で、少しでも高いクルマを売りたいと言わんばかりの戦略ですが、ユーザーにすれば選択肢が多いのは嬉しいこと。

タントカスタム・フロントタントカスタム・リア

タント・カスタム(ターボRS SA3)のエクステリアとタントカスタムのイメージ画像。
若々しく立派!これぞカスタム系軽自動車ということで、別ページにて試乗感をまとめています。

参考:3代目タント・カスタムターボRS SA3試乗レポート

カスタム系の相違点

  • 外装のデザインが一部異なる。バンパー、グリル、サイドステップ、リヤスポイラー、リヤガーニッシュ、クリアコンビランプ。
  • 内装のパーツ、素材が一部異なる。センタークラスター、タコメーター、液晶ディスプレイ、本革ステアリング。
  • ヘッドライトがディスチャージになる。
  • スタビライザーの追加。グレード「RS」のみ、フロントにサスペンションスタビライザーが付く。

※上記は基本的に前期型タント「X」132万円と、タントカスタム「X」155万円の装備比較。

タントは元々が高級軽自動車。そしてBピラーレス&スライドドアという、タントでなければならない理由があるモデル。だから積極的に指名できるクルマ。なのでカスタム系が割高かどうかという評価は必要なさそう。内外装のデザインそして充実装備が気に入ればタント・カスタムで決まりです。


タント評価総合

エクステリア・リアクォーター

 背を高くして室内を広く、両側スライドドアにBピラーレスで乗り降りをラクに。気持ち良いほどコンセプトが明快なクルマ。ただ広いというだけじゃなく、例えばリアシートで外側の腕を逃がすスペースが確保されていたり、ボディ側面のスライドドアのレールがカモフラージュされていたり、やっぱり明確で明快。

バランスを重視して中途半端なクルマって、ほんと影が薄い。やっぱり強烈な存在価値があるからこそ、ユーザーは気持ち良くお金を出せる。タントはそんな事を思わせてくれます。

今回、長時間運転したタントは、27年式モデル。同世代にはスペーシアやEKスペース/デイズルークスといったライバルが揃います。でも選ぶならタントが安心。弱点と言えば他車より売れてる台数が多いということくらいかな。

一方でハンドルを握るドライバーはちょっとガマンが必要。リアシートの乗り心地だってお世辞にも良いとはいえず。燃費だって軽量系の軽自動車と比較すれば分が悪い。コンセプトに忠実ということは、妥協される部分も大きいということですね。

ダイハツ タント(3代目)

ダイハツ

Tanto (タント)

  • 試乗グレード:“X”
  • ミッション:CVT
  • 年式:平成27年式
  • 型式:LA600S
  • 価格:134万円

当記事は「桃花」がお届け致します
桃花

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Bピラーレスのスライドドア
Bピラーレスのスライドドア
Bピラーレスのスライドドア
3代目タント(X)のエクステリアとインテリア。






タントカスタムのエクステリアとインテリア。

以下、2代目タントの内装など


2代目タントの車内バリエーション。やけに強調されるオーディオ&エアコン操作パネル。
下はカスタム系ブラック内装。

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