ミラココア・軽自動車インプレ(試乗レポート)

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(2012年記事 ダイハツ ミラココア
著:ヒラリー&元自動車整備士)

ダイハツ
  • グレード:“プラスX”
  • 型式:L675S
  • 車両価格:129万円
  • デビュー年:平成21年8月〜

ミラココア・試乗インプレッション「1」

今回の自動車比較・試乗レポートはダイハツ「miraCocoa(ミラココア)」22年式・プラスX。スズキラパンのようなボディデザインが特徴でありつつ、ラパンほどデザインコンシャスでない軽自動車。


  1. このpage - ミラココア試乗「1-1」・内装評価と走行しての印象
  2. 分割page - ミラココア試乗「1-2」・参考データとグレード、ライバル比較
  3. 分割page - ミラココア試乗「1-3」・ライバル比較と総評

試乗車概要

ミラココアとリゾート地

試乗車はダイハツ・ミラココア、22年式。グレード「プラスX」

このクルマは編集部「元自動車整備士」が購入。普段は60歳になるお母様が使ってます。なんでも、これを見たらミラやムーブ、アルトやワゴンRには乗りたくないとのこと。

ココアは運転免許を取って初めて車を買う女性がターゲット。しかし60歳の女性からも好かれる懐の深さを持つ点が、”よりカジュアル”なアルトラパンとの違いかもしれません。
ということで編集部「元自動車評論家」が監修、「ヒラリー男爵」著でお伝えします。

ココアのポジション

ココアはもっとも軽自動車らしい軽自動車「ミラ」をベースにならではの変更を加えたクルマ。エクステリアだけでなくインテリアのデザインが大きく変わりました。
同じダイハツのムーブに「ムーブラテ」がラインナップされるように、ミラにはココアをラインナップ。ラウンド感を強調したスタイルが特徴です。

ココアのボディデザインを簡単に評価させて頂けば、価格的に被るムーブと比較すると、
良いもの感=質感はマイナス10点。パーソナル感と親しみやすさはプラス10点。
安っぽさなんて関係なし、私が好きならいいでしょ、そんな雰囲気がプンプン。ベースモデルからちょっと外観の意匠を変えただけの軽薄なモデルとは違います

これに合わせてサスペンションだって柔らかめでゆっくり街乗りを重視したタイプ。エクステリア、インテリア、乗り味に特徴を持たせ、ターゲットを明確に絞ってミラとは別物のクルマとしてラインナップされています。

ミラココアのエクステリアデザインボディデザインに関してついでに述べさせて頂くと、上級グレードになるプラスシリーズにはルーフレールが装備されよりポップ感が強調されると同時に全体的なチープ感が軽減されます。
また今回の試乗車である前期モデルではリア周辺とテールランプがものすごくチープですが、マイナーチェンジで質感上昇しています。

※当サイトは辛口の試乗評価が特徴です。評論家が口に出来ないような点を強調して記載しています。

コストパフォーマンスは意外と高い

ココアの価格はベースグレードで110万円前後。軽自動車全体の価格帯が上がったことにより絶対的には高価なわけですが、意外にもコストパフォーマンスは上々。
というのも、ムーブとムーブラテの価格を比較した場合、ほとんど一緒。それでいてココアは若干特殊なモデル。変わったカタチにホワイト系の内装色が基本となるようなバリエーション的モデルだから、価格を知らずに見れば、軽自動車の中でも上級モデルなんじゃないのか?周囲からはそんな風に見られるかもしれません

そんなココアがムーブと同じ価格帯で買えるとすれば、なかなかお得な価格といわざるをえません。
ムーブとはベースが違うでしょ?それはそうなんですがムーブだってミラがベース??そう言ったってそれほど間違っていないかもしれませんよ。

ミラとミラココアちなみに素のミラと比較すれば、走るだけならミラの方がオトクなのは当たり前。しかしこの場合は、
地味x3モデル vs 華があるモデル
ココアも車名はミラ。だけどミラと比較されるようなクルマじゃなさそうです。

試乗:内装について

グレー/ホワイト系のダッシュボード・インパネ。グレーの部分はいかにも軽自動車のそれだが、白い部分の質感はなかなか良し。シートは上級のプラス系になると、中央部がスウェード調でサイドがジャージのしっとりした質感を持つタイプになる。

このダッシュボードをポコポコと叩いてみれば、やはりパカパカ。クルマを見ればとりあえずインパネを叩いてみるのが筆者のクセだが、マークXなどでもセンター部分はパカパカな事を考えると、常識的な範囲内。

ミラcocoaの内装ミラcocoa、メーター点灯

もしアフターパーツでナビゲーションやオーディオを付けるとすると、大きなパネルを外すことになるので、できればメーカーオプション品の装着を推奨。大きなパネルを付け外しするとミシミシ音のリスクが高まります。

前期型ココアでナビゲーションレスの場合のみの確認ですが、助手席前までの大きなパネルを外し、2DINサイズの穴が空いた別のパネルに交換になります。
(純正オーディオにはi-pod接続端子がない。AUX入力のみ。純正ナビゲーションにはある。かなり割高な価格設定)

ココアは軽自動車の中で、比較的趣味性の高さを感じるキャラクターを持つが、同じようなキャラクターを持つのがスズキのアルトラパン。ラパンの内装と比較すれば、よりスペシャリティ感が高いのはココア。ラパンのツヤツヤパネルもとてもいいが、内装色によってはワゴンRにも通じるイメージを持つ。

ラパン内装

左の写真はラパンの内装イメージ

どちらにしてもこのあたりはお好みで、といえるクルマだが、個人的にはココアの方が角っぽい部分と丸っぽい部分の組み合わせが好み(フラット、スクエア、ラウンドのバランスが好き)。さらに色使い的にも上質感を感じる。

Fシート間距離

カップルディスタンス左右のシート間の距離をカップルディスタンスなんて呼ぶ。特別に親しい姫様と乗車する時以外は、シート間は離れている方が快適といわれる。プライベートなスペースがどれくらいかって意味。あっ、ケンカ中は別ね。

ミラココアの場合は実測で11cmあたり。軽自動車全般でこのくらいだと思う。コンパクトカークラスだとカップルディスタンスは、12〜18cmあたり。高級車になれば2人で半分ずつアームレストを利用できるほどに。

試乗:エンジンについて

エンジンはダイハツ定番の3気筒KF型。いつも通りの軽自動車らしい振動を出すエンジン。アイドリング時から低速走行時まで少ない振動を出す。同じダイハツのタントに試乗した際には幾分マシだったから、このあたりがベースモデルの違いということになるのか。

エンジンノイズもものすごく、音質も最悪。アイドリング時でもエアコンを付けたりするとかなりの騒音が室内に響き渡る。スズキのエンジンの方が音質的にも質感全体としても上ではないかと筆者的には感じる。

アイドリング状態でエアコンをオンにして、車外に出てみると、これはもうものすごい騒音が。逆にいえば室内の遮音性能はなかなか高い。室内に入ると騒音はかなり低減されているのがわかる。
以前、こんな事があったのを思い出した。素のミラとココアを並べてエンジンルームを見た際、ココアのバルクヘッドには吸音材が追加されていた。特別高価なモノには見えなかった為、「これだけで効果あるのか?」とも思ったがそこは自動車メーカーの仕事。的確に追加されていて効果を発揮しているのかもしれない。

コンパクトカーの3気筒エンジンと比較すると・・・

2000年を過ぎてから軽自動車のエンジンはほとんど3気筒。4気筒も残ってはいたがコペンとサンバーという特殊なクルマ。しかしこちらも生産中止。つまり3気筒エンジンしか選べない状態。
コンパクトカーではどうかといえば、ヴィッツ1000cc、マーチ、ノート、ミラージュと、こちらも徐々に3気筒エンジンが増えてきている。

4気筒エンジンと比較し、多少なりとも価格が安く、省燃費性が高いといわれる3気筒。技術の進歩によって3気筒のネガティブな部分を隠せれば問題ないわけだ。
で、比較するとどうか?現在のところクルマに寄りけりというのが結論。つまり、良いモノは良い。
ダイハツ製と言われる(未確認)ヴィッツの3気筒は軽自動車のエンジンと大差なく、マーチの3気筒エンジンは軽自動車とはやっぱり違うと思えるエンジン

自動車って定期的に運転し、ずっと1台を乗り続けることが多いから、慣れというのも大きい。慣れてしまえば気にならなくなる部分も多いんです。しかし、ことエンジンに関しては運転する度に単純に違いを感じやすい。購入後何年も、いつまでも気になる可能性があるから、試乗時にはぜひ神経を傾けて頂きたいと思います。

走行しての印象、走行感覚

ステアリングとドライビングポジションミラ・ココアは「好きなら買っちゃえ」的な軽自動車の為、細かい試乗感想は割愛している。そのボディデザインが一番の特徴。形で選ぶクルマだから、デザインが気に入れば細かな比較はあんまり意味ないですからね。

乗り味など簡単にまとめると、サスは柔らかめ。フワフワしてドライバーがよっちゃうほどで、軽自動車になれていないと体が感じたことのない揺れを体感できる。コーナーリングしながらの路面のうねりなんて、それはもうたまりません。
ワゴンRのような左右への揺すられ感は少なく、またライフのような適度に引き締まったショックアブソーバーの動きもない。ただただフワフワの印象が残った

ステアリングを回した感じは平均的な軽自動車という感じ、悪く言えば昔ながらの軽自動車のそれ。決して良くはないのだが、必要とあれば時速100kmで巡航することもできる(短時間だけね)。だから高速道路を巡航することもできるんだけど、ただ直進しているだけで安っぽいのを実感。そんな感じだから疲れて自然と速度が落ちてきます。高速道路使うならイケイケ状態でどうぞ。パワーが必要です。
またブレーキはストロークが長く初期の効きが無いタイプ。遊びが大きくどこからブレーキが効き始めるかわかりにくい部分にご注意下さい。そして緊急時には躊躇無く目一杯奥まで踏んで!ってな感じ。

また走行中は微振動がステアリングに伝わってきて、手がしびれてくる場合も。路面からの微振動、駆動系からの微振動、様々な振動が手のひらに伝わってくる。
(これはドライバーの体調も関係するかも。絶好調なら気にならない程度?)

ミラ・ココアの走行に関しての試乗総合、インターネットでクルマの情報をチェックするような方が積極的に選ぶような良さは、全くありません

ダイハツ ミラココア

ダイハツ

MiraCocoa (ミラココア

  • グレード:“プラスX”
  • ミッション:CVT
  • 年式:平成22年式
  • 車両型式:L675S
  • 新車時価格:129万円

エンジン概要

  • 排気量:660cc(軽自動車)
  • エンジン型式:KF型(3気筒)

その他概要

  • ボディサイズ:3395×1475×1560mm
  • 車両重量:800kg
  • 最小回転半径:4.5m
  • 発売時期:平成21年8月〜

車両型式

  • L675S - 標準
  • L685S - 4WD
当記事は「ヒラリー」と「元自動車整備士」がお届けさせて頂きます。
ヒラリー男爵元自動車整備士

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適合バッテリー

ミラココア

L675S - KF-VE 660cc 2009年〜
M42(特殊規格)

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ライバルと比較しての評価
エンジン質感 5段階評価

軽自動車のエンジンはどれも似たり寄ったり。踏めば加速力はけっこうあり。

足回りの質感 5段階評価

柔らかいけどそれだけ。けっこう速いだけに残念。

内装の質感 5段階評価

白ってだけでもいいね

外装の質感 5段階評価

質感は低いけど悪くないでしょ。

快適性 5段階評価

フワフワの足とシート

親しみやすさ 5段階評価

厳つさは一切無しの人畜無害系。

お買い得度 5段階評価

ココアはけっこうお高いですが、素のミラだって意外と高いんです。

ミラcocoa、メーター点灯
ミラcocoa、メーター消灯

消灯時は質感高く、満足感高い。点灯時は光にムラがあり、視認性は良くない。


パネル質感はグレー部分はいかにも軽自動車な反面、白っぽい部分の質感はなかなか。シボに品がある。

ミラcocoaの内装
水平基調がワイド感を演出するココアのダッシュボード。

カップルディスタンス

カップルディスタンス

辛口試乗レポートと合わせ、独断と偏見による5段階評価。同価格帯の車との相対的評価を掲載。

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試乗比較しにくい中古車購入の時こそ、中古車購入時にも役に立つレポートを送り続けて16年。これからもドライな試乗レポートでお楽しみ下さい。