ミニクロスオーバー試乗P2/ドライビング感覚と快適性

自動車購入のための評価評論・BMW
自動車試乗比較・評論メンテナンス情報ヘッダー画像
乗り心地や燃費、エンジン質感評価・間違いいっぱいの自動車選び
自動車評論・評価 > 試乗一覧(他) > ミニクロスオーバー(ZA16)P2
 

(2017年記事 ミニ・クロスオーバー
著:ヒラリー男爵)

ミニクロスオーバー・試乗インプレ「2」

間違いいっぱいの自動車選び、当ページ試乗車は、2代目ミニのクロスオーバー。グレードは「1600ccNAエンジンのワン」。モデルコードは「R60」。SUVタイプそして4ドアモデルになったミニがクロスオーバー。内外装も走行感覚も個性の強さが魅力。

当ページは2ページ目です。「ドライビング感覚と乗り心地、静粛性など快適性」などを掲載中。

ミニクロスオーバー室内1インパネミニクロスオーバー室内2運転席から
BMW
  • グレード:“ワン”
  • 型式:ZA16(R60)
  • 車両価格:288万円
  • デビュー年:2011年1月〜
  1. 分割page - ミニクロスオーバー(ZA16)試乗「1-1」・試乗レポート概要
  2. このpage - ミニクロスオーバー(ZA16)試乗「1-2」・運転感覚と快適性
  3. 分割page - ミニクロスオーバー(ZA16)試乗「1-3」・内装の印象
  4. 分割page - ミニクロスオーバー(ZA16)試乗「1-4」・ドラポジや他車比較、評価総合

※内容は辛口評価です。試乗して購入の際のチェックポイントとしてお役に立てれば幸いです。

試乗:ドライビング感覚

ミニクロスオーバー・夜間のドライブ

ミニといえば何を期待する??筆者としてはファッション性の高さとハンドリングの個性。ミニクロスオーバーに試乗すれば、SUVタイプになってもやっぱりミニはミニ。特別なハンドリング感覚の持ち主でとっても魅力的だった。

「魅力的だった」なんていうのはどこの試乗レポートにも書かれている。「どんな風に魅力的だったか」が当サイトでお伝えしたいこと。してその要約は、ダイレクト感強い機敏さを持ち、市街地での運転しやすさも上々。というあたり。

市街地での走行感覚

運転してまず気づくのは、クイックなステアリングギヤ比。ミニクロスオーバーは少し回すだけで大きく舵角が付くタイプで、交差点を曲がればすぐわかり、それどころか助手席に乗っていても、舵角の小ささに気づく。スポーティカーのカタログによく”ロックtoロック”というのが記載されているが、ミニクロスオーバーはカタログなんて見なくてもとてもクイック

ステアリングこのクイックなステアリングギヤ比というのは、それだけでクルマの魅力を高めるほどの部分で、それだけで気持ちよく走れることも多い。一般的なディーラー試乗という限られた時間、道、そんな条件ですぐ魅力的に感じられるポイントだったり。

実際はパワステの味付けとか、ボディ剛性感に通じる反応の良さとか、ある程度のサスペンション剛性とか、ペダルの踏み心地とか、いろいろな部分が合っていないと、軽薄さが目立つ格好になってしまう。

ミニクロスオーバーは動きに一瞬の落ち着きがあって、もうほんとに一瞬なんだけど、丁寧な操作に応えてくれる。ステアリング中立部分がやや抜けているのも効いている。そして単純にクイックというよりダイレクト感が強く、全部あわせてとても走りやすいクルマになっている。
機敏なハンドルで挙動変化も早いと、フラフラして走りにくそうに感じるかもしれない。けど、多分それは免許取りたて青春ドライバーが感じること。すぐ慣れるし、そもそも運転が好きな方ならきっと走りやすいと感じると思う。曖昧でグニャグニャな味を持つクルマの方が、よほど恐怖感を感じながらの走行になるんじゃないかな。

曲がるだけではなく、その他含めて走りやすさを考えると、ブレーキペダルの踏み込み量に対する減速力の立ち上がり方は気になる。ちょこっと踏んだところで急激に減速力が立ち上がるから乗りにくい。一昔前の欧州車って感じで、慣れても神経使うタイプ。

ワインディングでの走行感覚

市街地走行を満喫したら、走り慣れたクネクネ道を飽きるまで走行。今回タイヤが滑るまで試さなかったんだけど、カリカリに走らなくても全然楽しい!つまらないクルマでも目一杯走れば楽しいの真逆!

タイヤ1そしてここでもやっぱり走りやすい!限界領域ではピーキーといわれるミニだけど、そこまで走らなければ走りやすかった。先述のブレーキの扱いにくさを除くとね。横滑り防止装置は試乗中、ほんとは試してみたかったけど、飛ばさなくても楽しいのと、振動騒音の関係から疲れちゃったりで、そこまで慣れるまでにお腹いっぱいになっちゃったというのがある。つまるところ、そこまで走らなくても楽しめたとご理解くださいw

思い通りに扱いやすいのをスポーティカーだとすると、スポーティカー以上にスポーティ。ダイレクト感溢れるって偉大だね〜。
例えば3代目ロードスターを通好みのスポーティと表現すると、ミニクロスオーバーはわかりやすいスポーティ。その他国産コンパクトカーのスポーティグレードと比較しても、どっしり感からの機敏さで質感はワンランク上

ミニクロスオーバーは先読みして手前からハンドル切って、なんて考えなくていい。内側に寄りたくなったら切ればいい。フロントサスがジワッと沈む挙動から、即座に曲がる体勢に入った事をドライバーに伝え、サッとヨーが立ち上がる。サスペンションは決して動く方ではないけど、それでも動いている感覚を伝えるあたりは、ボディ剛性感の高さを感じるし、運転を楽しく感じる要因でもある。

タイヤ2ペースを上げてのワインディングでも、丁寧なハンドルさばきを心がければ、クイックさから来る不快さはない。

しかしそれでも、走りやすいクルマって普段よりアベレージスピードが上がってしまう。メーター見ていないとついつい、という感じ。ミニクロスオーバーもそうだから、ついつい速度が上がればどうしても遠心力は高くなる。結果、同乗者を不快にさせてしまう可能性にはぜひご注意を。

それから市街地同様にワインディングでも、残念ながら気になる部分はあった。ブレーキペダルは踏み始めと抜く時に扱いにくい。それから減速開始や曲がり始めてから0.5秒後、クッと前か外に引っ張られるような感覚が伝わってくる。これはグラッと来るほど大きなものではなく、エンジンが揺れる程度の弱いもので、ドライバーだけ気になるレベルのモノなのだけど、これがかなりの頻度で顔を出す。
背が高いから仕方ないかもしれないし、タイヤの特性かもしれない。それからもしかしたらエンジンマウントとかショックアブソーバーのヘタリかもしれない。中古車購入したら、お金掛ける事になるかも。

試乗:快適性

ミニクロスオーバーは背が高いSUVボディでありながら素晴らしく個性的なハンドリングの持ち主。それと引き換えにトレードオフされちゃったかもしれないのが乗り心地などの快適性。

筆者の感覚でいうと、「元気な時に乗りたくて、疲れた時は乗りたくない」。ミニクロスオーバーはそんなクルマに写った。どういう意味かといえば、楽しい部分は前述の通り。乗りたくないというのは体がダルい時には耐え難い乗り心地とか静粛性。そんな時も30分くらいのドライブなら良いんだけど、それ以上はクルマから降りたくなる。
このあたり、ランフラットタイヤを履いたBMW1シリーズなどで平気な方にはなんでもないと思うんだけど、快適性重視な国産300万円クラスのクルマと比較するとけっこうキツイです。

フロントシートの乗り心地

フロントシート1ミニクロスオーバーに乗り始めた時の印象はそんなに悪いものではなかったんだけど、乗車時間が長くなってくると印象一変、けっこう不快に感じた。段差での乗り心地というより微振動がダイレクトだったり、静粛性に関する騒音が気になる音質だったり、なんというか、疲れやすいクルマという感じ。

細かく見れば、欧州車でよくある「固いけど動く足」じゃない。フロントサスペンションの動き出しには優しい部分はあるものの、全体的に国産車でよくある固さに近いんだよね。
微振動がダイレクトというのは、何もステアリングに安っぽい振動が伝わってくるわけじゃない。ダイレクトな操縦性だからこそのダイレクトっていうのか、そんな微振動。例えば路面のざらつきやエンジンの振動、シート先端にあえて硬い材質が使われているから目立つといった具合。硬いタイヤ選べば仕方ないとか、そんな感じ。

リアシートの乗り心地

リアシート1リアシートもフロントシートと同じ傾向で、快適性はより厳しいといった感じ。フロントシートに居てもわかるリアサスの固さは、リアシートに座ればもっとわかる。やっぱり短時間なら耐えられるけど、長時間は苦痛になる。

ミニクロスオーバーのリアシートは以外なほど広い。国産車みたいにスペース最優先じゃないものの、6型ゴルフあたりと比較すれば寧ろ広いと思えるくらいのスペースがある。
ただやっぱり、4人座れるからファミリーカーにも使えると直結するのは安直かも。元気いっぱいのファミリーでないと快適性に不満が出る可能性が高いかな。

静粛性とタイヤの話題

このクルマに1時間ほど乗車した時、ふとした事が頭に浮かんだ。同乗しているスタッフと会話を交わす。

  1. 「このタイヤ、あれっぽくない?」
  2. 「うん、多分あそこのメーカーだよね」
  3. 「だよね、ランフラットでなければコンチネンタルっぽいよねw」

ということで、タイヤを確認しました。はい、コンチネンタルでした。

履いていたのは”コンチネンタル”というタイヤメーカーの、”プレミアムコンタクト”という銘柄。もちろんコンチネンタルが悪いというわけではなく、そもそも高価なタイヤなわけで。
ただちょっと、乗り心地と騒音に嫌な部分がある。もしかしたら日本人向けじゃないのかもしれないね。

このコンチネンタル、VWポロだと悪い部分が気にならなかったものの、同じVWでもシロッコというクルマで試した時は相当に不快感が目立った(銘柄は異なりスポーツコンタクト)。

この時はシロッコの売却を考えていたほどだったけど、ネクセンというメーカーのタイヤに交換したら、驚くほど快適性が上がった。ここのタイヤ、スカイラインクーペやウィッシュにも装着して、どれもマジックのように荒っぽさを消してくれました。

参考:タイヤ使用感レポート・ネクセンN7000&シロッコR

細かな部分の長所短所

乗ってわかった、ミニのトリビア的な特徴をいくつか。息抜きコーナーですw

ミニの鍵はかなりの円形

キー1キー2

鍵のカタチにびっくり。円+軸って感じで、バシってつかめば完全に円形をしてる。そしてそれを、BMW風に差し込んでエントリー。抜く時はプッシュ。

鍵を差し込む時は当然、真っ直ぐ差し込まなくちゃいけない。だからコツを掴まないと手こずっちゃうかもしれない。

これ、普通のコンパクトカーだったら大きな滅点ポイント。実用車に使いくさはいらないでしょ。ミニだから許される遊び心というか、ファッション性最優先というか、普通じゃない事に意味があると思う。

まるで飛び立つようなサイドブレーキレバー

サイドブレーキレバー1サイドブレーキ2

まるで引っ張ったら飛んじゃいそう、そんな形状をしたレバーの正体は、サイドブレーキレバー。SUVらしさで力強さを狙ったのか?スポーツ走行が考慮されたのか?意図はわかんないけど凄いデザインなのは間違いない。

運転中、つい引きたくなるような衝動にご注意下さい。助手席に座っていると不安です。運転中、助手席の人がふざけて引かないかご注意下さい。悪ふざけされそうで不安です。

冗談だけど、同乗する人によってはホントに不安を感じますw

ミニクロスオーバー・室内3ミニクロスオーバー室内4

ブレーキペダルのフィール

ペダルレイアウトブレーキはいわゆるカックン系ブレーキ。踏み始めの食いつきが良く、ちょっと前の欧州車的な味付け。最初の急な部分を過ぎれば普通か普通以上に扱いやすいんだけど、この最初の部分がなかなか慣れず、神経を使う。

これは欠点かどうかは少々難しい。マイルドに運転したい時は確かに欠点。しかしミニクロスオーバーというクルマの個性を考えれば、メリハリがあっていいのかもしれない。体感的なメリハリと、コーナー進入で一瞬ブレーキを当てる動作が素早くできるというのもある。

一応、減速開始時だけでなくブレーキを抜ききる時も最後は急になる。気を抜くと停止時にカックンとなりやすい他、走行中の減速でも丁寧に扱わないと、減速Gがスパッと抜けて同乗者はキツイ。

mini ONE CROSSOVER (R60)

BMW

ミニ ワン クロスオーバー

  • 試乗グレード:“ワン”
  • ミッション:6AT
  • 年式:2014年
  • 型式:ZA16(R60)
  • 価格:288万円

当記事は「ヒラリー男爵」がお届け致します
ヒラリー男爵

系列サービスでご紹介中!

「自動車保険一括見積り」の比較。見積もりはメールか郵送で安心。
保険一括見積りサービスの比較サイト

系列サービスでご紹介中!

法人、個人事業主の「ETCカード」。複数枚契約が可能。審査無し?
セディナなど法人ETCカード

インターネットでバッテリー価格を確認
国産車バッテリー






乗り比べがしにくい中古車購入時こそ、辛口の評価と比較をぜひ!
同価格帯他車との相対評価を5段階比較で!

自動車クルマの評価評論・比較レビューの間違いいっぱいの自動車選び。単純明快な5段階評価を続けています。
「エンジン質感」「駆動系質感」「足回り質感」「内装質感」「外装質感」「快適性」「コストパフォーマンス」

感じた点をハッキリ、長所短所を明確に!

ホンネを書けない?自動車評論家さま、閲覧者さま減少が怖いウェブ制作者。私達はアクセスして頂くために率直な印象表現を心がけます。
比較のポイントをpickup&評価。”言いたい放題こそ信用出来る”をモットーに。

総合サイトマップ 間違いいっぱいの自動車選び 当サイト記事の転載を禁じます。
中古車購入時にも役立つレポートを送り続けて16年。そして最新記事が最良です。