ミニクロスオーバー試乗P1/評価評論・基本ページ

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(2017年記事 ミニ・クロスオーバー
著:ヒラリー男爵)

ミニクロスオーバー・試乗インプレッション「1」

間違いいっぱいの自動車選び、当ページ試乗車は、2代目ミニのクロスオーバー。グレードは「1600ccNAエンジンのワン」。モデルコードは「R60」。SUVタイプそして4ドアモデルになったミニがクロスオーバー。内外装も走行感覚も個性の強さが魅力。

ミニクロスオーバー室内1インパネミニクロスオーバー室内2運転席から
BMW
  • グレード:“ワン”
  • 型式:ZA16(R60)
  • 車両価格:288万円
  • デビュー年:2011年1月〜
  1. このpage - ミニクロスオーバー(ZA16)試乗「1-1」・試乗レポート概要
  2. 分割page - ミニクロスオーバー(ZA16)試乗「1-2」・運転感覚と快適性
  3. 分割page - ミニクロスオーバー(ZA16)試乗「1-3」・内装の印象
  4. 分割page - ミニクロスオーバー(ZA16)試乗「1-4」・ドラポジや他車比較、評価総合

※内容は辛口評価です。試乗して購入の際のチェックポイントとしてお役に立てれば幸いです。

試乗車と概要

ミニクロスオーバー・サイド

今回試乗したミニ・クロスオーバーは、R60と呼ばれる2代目ミニ世代のクロスオーバー。ベーシックなミニが3代目にバトンタッチした2014年以降もクロスオーバーはそのまま販売され、新型が発売された2017年3月現在も一部併売されているというモデル。

カタログ的な特徴でいえば、単純に車高を上げただけじゃないSUVタイプというのが特徴。ボディの大型化やリアドアの採用なども含め、プラットフォームは別元とアナウンスされる。ケーハクなバリエーションモデルでないというのは、趣味性が高いモデルにおいてセールスポイントとなり得る部分。

以下、カタログさえ読んだことのない筆者が、試乗して感じた長所短所を率直にまとめていきます。

試乗車概要

クルマは2014年式ミニ・ワン・クロスオーバー。1600ccエンジンと6ATミッションを搭載し、新車時の価格は288万円。ベーシックなミニと比較すれば高価なものの、BMWやミニというブランドに惹かれれば妥当と思える価格。

このクルマを運転または同乗し、市街地とコーナーが続く田舎道などを走行してきました。FIATやVW、BMWを初め、価格やイメージの近い国産車との比較を取り入れながら進みます。

「R60」って何? これはモデルコード

BMWの車種って、「R60」などと車両型式のような品番で呼ばれる事がある。ただこれ、車両型式じゃありません。ミニ・ワン・クロスオーバーの車両型式は「ZA16」。

「R60」これは、モデルコードと呼ばれる品番。一般的にBMW社内で呼ばれる名前といわれている。

クルマのキャラクターを端的に

ミニというブランドから何を想像するか?ファッション性の高さ等々あるなかで、筆者が最も期待するのは「他車では味わえない走行感覚」。”ミニ”というネーミングに思い入れはない。だから”ミニらしさ”なんてどうでもよくて、特別な乗り味を持ってすればそれが嬉しい。

ボディ・フロントクォーターそして実際に試乗してみれば、予想以上に個性が強かった!どれくらいかといえば、個性が強いと言われるFIAT500以上に個性的だし、個性+立派なスポーツになったアバルト500より分かりやすいスポーティ感。
乗り心地は固く質だって高くない。静粛性だってお世辞にも高いとはいえず。それでも、それを補って余りあるハンドリング感覚の持ち主。だから総合点は高く、強い個性というか特徴というカタチで言い表せる。

誰でも分かりやすい個性というのは、特徴をハッキリ表現しやすい。購入すれば魅力を共感してもらいやすかったり、知人にもオススメしやすかったり、なんだかんだでクルマの話題が盛り上がる。誰にも興味持ってもらえない車種より、購入満足度は高いでしょう??

しかも!車両価格的にも妥当と思えるプライスが付けられているというのも素晴らしい。

試乗車のワン・クロスオーバーは288万円。200万円台前半からというハッチバックのミニほどのお得感はないものの、それと比較しなければ十分納得プライス
納得の理由としてはまず、個性的な商品って通常割高!そんなものです。普通はカタチが違うだけでも高くなるのに、ミニなら走りも違うというおまけ付き。
次に最近、国産車が高い!最近どの試乗レポートを見ても、良くなったけど高い!と評価されていない?もう当たり前のまとめ方になりそうなくらいw

ミニクロスオーバーはCセグメントサイズになった。同じような車格感を持つ国産車、250万円を超えるモデルだってある。でなくてもヴェゼル、ジューク、CX-3けっこう高いよね。個性的なのに納得価格。これがミニの特徴

試乗:エンジンと加速感

エンジンルームブレーキペダルを踏んでエンジンを始動すると、フォンと軽くエンジンが始動し気持ちいい。車外に居てもBMWのガソリンエンジンみたいな始動音が聞こえる。もしくはアフターパーツでよくある軽量フライホイールに交換したエンジンみたいな始動音。

一般的な国産車とは違う、特別なクルマに触れている感覚を実感できる。

走り出すと、いくつかの顔を持っているかのように、シチュエーションによって異なる質感を楽しめる。アイドリング〜市街地巡航、弱い加速時、全開加速時、一般的な乗用車からするとドライバーはまるで別のクルマを運転しているよう・・・。とそこまで言ったら大げさかな。ただそれに近い感覚を味わえる。

静かなアイドリングから迫力ある高回転

タコメーター

アイドリング時の静粛性は高く、ともすれば最近の上級欧州車と変わらないほどに静か。単純に静かというか、重い低周波が気にならない音質で不快感がない。市街地巡航でも概ね同じような印象。

ところが加速時には大きくキャラクターが変わってくる。通常の加速時に聞こえてくるエンジンノイズは重い感じの音質に近づき、レベルもそれなりに上がる。
そしてアクセル全開で高回転域を使用すれば、迫力満点のエンジンノイズが響いてくる。マフラーがボーボーいうわけじゃなく、エンジンルームからの音量が増大し、明らかに大きなエンジンノイズ。音質だって緻密じゃなくて迫力系。どちらかといえば荒々しいと表現したいくらい。好きな方にはタマラナイ演出だ。

加速力とか加速感

スピードメーター

絶対的な加速力は平凡。このミニクロスオーバーを特別なクルマと思えば残念なくらいだろう。低回転では1600ccという排気量並、高回転での盛り上がりもなく、エンジンノイズの変化を楽しめる以外は実用的なエンジンといえる。

走行中の質感で良いと思える点は2つ。一つは室内に伝わってくる振動。これだけダイレクト感高いステアリングフィールを持ちながら、大きな振動がハンドルに伝わってこない。シート座面の硬い部分には振動を感じるものの、ペダル類では気にならず、強いダイレクト感を考えると振動は抑えられているように思える。
もう一つは運転しやすさ。アクセルペダルによる加速減速の始まりはミッションの特性含め扱いやすいレスポンス。ここは刺激より実用性高いところに好感できる。

逆に気になる部分も2つある。どちらもミニクロスオーバーを選ぶような元気なユーザーには気にならなそうと前置きした上で挙げてみる。一つは僅かなジャダー。巡航からの再加速時にシフトダウンしない程度の加速を行う際、ジャダーと呼ばれるような軽い振動が出る。燃費効率が良さそうな負荷というか、改造車っぽいというか、良い意味で捉えることもできるんだけど、気になるようならこの領域をスキップするように加速するしかない。ドライバビリティでいえば弱点かと。
もう一つは加速時のノイズレベルと加速力のバランス。例えばアクセル開度30〜50%での加速時、発揮している加速力の割にノイズが大きい、もしくは疲れる音質のノイズが響く。筆者の感覚でいうと、長時間の運転では疲労が溜まりダルくなる。

ミニクロスオーバーに一晩乗車してクルマを乗り換えた瞬間、思わずホッとしたスタッフ2名。ミニは元気な時に運転したいクルマだと思いました。

試乗:ミッション

シフトセレクターミッションはステップ式6AT。国産車で多い無段階式をプログラムで段付きにして云々・・・ではなくて、有段のギヤが変わっていくタイプのミッション。

ミニクロスオーバーの6ATの特徴は、最近のATからすればちょっと古さを感じるマッタリ感。味付けとしては燃費より走りやすさを重視したような変速プログラムが印象的だった。どんな感じか以下箇条書き。

  • 超低回転でスパスパとシフトアップしていかない。
  • アクセルペダルを一定のままの加速中、シフトアップの前に一瞬駆動力を抜いてからシフトアップしていると感じる時もある。
  • 加速中にアクセルを緩めてもすぐにシフトアップするわけじゃなく、少しキープする時間がある。
  • シフトセレクターで操作できるホールドモード付き。それを使わなくても自動シフトの回数は少なめ。シフトアップは遅め、シフトダウンは早め。

このあたりBMW1シリーズと同じような感じだ。ゆっくり加速している時の感覚は、3ペダルのMT車を運転しているような、それに近い部分もある。「少し駆動力を抜いてからクラッチ切って」そんなフィーリングを持ったATなんて言えばものすごく興味が湧くんじゃないかな?

実際は、全て自動だとけっこうモッサリ。MTは自分で操作している時間があるからモッサリ思わないんだよね。

スパンスパンと変速していく最近のATとかツインクラッチのDCTなど、変速タイミングは早いし、アクセル開度が大きくても素早くシフトチェンジされる。また使用する回転数もメリハリがある。それと比較すると「古ぼかしい」って言い表す事もできる。単純に機械としての良し悪しで評価すれば、やっぱスパスパの方が最新。
変速ショックの小さなスパスパ、それは高級車ではなくマツダだの6ATだって味わえる。ミッションが購入の大きな決め手だったりすると、ミニクロスオーバーは迷ってしまうかもしれない。

ミニクロスオーバー・室内3ミニクロスオーバー室内4

ラクラク開閉ボンネット

ボンネット開閉イメージ

ミニのイメージからするとこのミニクロスオーバー、ボンネットの開閉はラクラク。ご自身で頻繁に開けるようなユーザーにも配慮されたのだろう。こんな部分も趣味性の高いクルマというのが伝わってくる。

ヘッドライトはボディ側に固定され、ボンネット側は写真のような穴になっている。またミニの個性を表現しているフロントフェンダー一体型のボンネットは、ボンネットダンパーが付いてその重量を感じされない。

あまり勧められる事じゃないけど、ボンネットを閉める時はヘッドライトの穴を掴んで引っ張っても、嫌な感触はなかった。試乗車は閉める際に少々きつかったのだが、どこかに無理を感じるようなことなく閉められた。ただ品がない行動なのは確かだから、ダルくて仕方がない時に限定とかがいいかもw

mini ONE CROSSOVER (R60)

BMW

ミニ ワン クロスオーバー

  • 試乗グレード:“ワン”
  • ミッション:6AT
  • 年式:2014年
  • 型式:ZA16(R60)
  • 価格:288万円

エンジン概要

  • エンジン排気量:1600cc
  • エンジン型式:N16B16A(4気筒)

その他概要

  • ボディサイズ:4105×1790×1550mm
  • 車重:1350kg
  • 発売開始時期:2011年1月〜
  • 新車時価格帯:288万円〜
当記事は「ヒラリー男爵」がお届け致します
ヒラリー男爵

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ライバルと比較しての評価
エンジン質感 5段階評価

高回転では迫力あり。日常域ではパワー感と騒音のバランスがきつい。

駆動系質感 5段階評価

運転しやすいものの最新タイプというよりは古さを感じる。

足回りの質感 5段階評価

アレ?と思うほど欧州車っぽさがない。

内装の質感 5段階評価

ドイツ車らしいミニらしさ。

外装の質感 5段階評価

ボディ寸法以上に大きく感じ、存在感すごい。

快適性 5段階評価

うるさい、ゴツゴツ。国産コンパクトカーが快適に思うほど。

走りの個性 5段階評価

気に入れば文句なし!

お買い得度

5段階評価

個性を考えれば妥当か。素のミニはお得感あり。


辛口試乗レポートと合わせ、独断と偏見による5段階評価。同価格帯の車との相対的評価を掲載。

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