比較3ページ目/走行感覚や乗り心地、静粛性

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2015 コンパクト比較「3」走行感覚

コンパクトカー比較2015年版のコンパクトカー比較。人気の売れ筋、ベーシックグレードを基本に比較と評価をまとめます。
いわゆるBセグメントなどと呼ばれる「全長3800〜4200mm」クラスから、ヴィッツ、フィット、マーチ&ノート、デミオ、スイフトをピックアップ。
前回からフィットを3代目に更新。デミオはすみません、2014年の旧モデルです。

2015 Bセグ・コンパクト比較

「3ページ目・走行感覚・運転感覚、乗り心地、静粛性」

  1. 比較基本ページ・ボディサイズや取り回し
  2. 内装・質感、使いやすさ比較
  3. 今ここ!走行感覚・運転感覚、乗り心地、静粛性
  4. 長所と短所の短評、比較まとめ

走行感覚を比較

コンパクトカーのベーシックグレードだから、速さや刺激の比較評価ではなく、走りやすさとか安全性とか、そのあたりを重点的にチェック。だから「走行性能」ではなく「走行感覚」ね。

真っ直ぐ走りやすい車

良くできたクルマを知っていると、国産コンパクトカーで気になるのが直進性に関する部分。リアサスが固ければ平気そうな気もするけど、全長が短いとやっぱり不利みたい。
直進性の高さといっても、平らな道でもフラフラするとか、道の段差や左右の傾斜でハンドルを取られやすいとか、ステアレスポンスが悪く修正がしにくいとかいろいろあります。

今回比較しているモデルの中で、直線が走りやすいのはどれ?といえばデミオ。特別ハンドルが重い訳じゃないのに、どんな場面でもフラフラしにくい。視界も良好で自車位置が掴みやすい。だからハンドルに手を触れているだけでスゥ〜と加速できる。巡航中は大きなクルマほど安定しないけど、微調整を行う際にもやりやすい。

また番外で2015年モデルの新しいデミオ、こちらはハイキャスター(アメリカンバイクのイメージ)のような走行感覚で、落ち着いている。
多車線道路の中央車線を走るなら、これらデミオレベルの走りやすさは欲しい。

デミオに次ぐモデルといえばスイフト。最低限、助手席の同乗者が不安を感じないだけのレベルはあると思う。ドライバー以上にフラフラ感に敏感な同乗者もいるけどね。

そしてフィット。2代目まではピョコピョコ&フラフラで不安定感いっぱいだったフィットも、3代目は過不足ないレベルに到達。ボディもリアサスも固められ、大きな文句が出ない程度になったと思う。

逆に直線が特に走りにくいのは、コルトとマーチ、それからヴィッツ。コルトはとにかくハンドルを取られる。路面状況の変化で極端にクルマが右に行きたがったり左に行きたがったり。
マーチも同じような感じで、とにかく昔のコンパクトカーのよう。逆にこうした乗り味が好きなら換えがない。ヴィッツは特に1000ccモデルでそうなんだけど、柔らかな足回りは日常での市街地走行に合っている。良いクルマ感はない反面、気楽に使いやすいというタイプ。

ハンドル切るのが楽しいクルマ

安価なクルマは所詮実用車でしょ??いえいえコンパクトな車体ならではの走行感覚とか、物理的な小ささからコーナーでラインを広く取れるとか、楽しむ気持ちさえあれば十分に楽しくドライブできる。

ピックアップしたいモデルはまずデミオ。この2014年DE型デミオならスポルトはいらない。スイフトならスポーツが欲しくなるけど、デミオならベーシックグレードでいい。具体的に言えば優れた部分はいろいろある。加速時のCVTプログラムは比較的ナチュラル。ハンドル切った際の反応は早すぎず遅すぎず。コーナー途中からの姿勢も気持ち良いし、タイヤによってはステアインフォメーンも感じやすい。

そしてフィット。ハンドルの回し心地はまるで軽自動車のようなオモチャ感覚。ちょっと走っただけじゃ楽しみも何も全くない。しかしクルマの動きはとても敏感に反応を示してくれる。筆者が凄いと思ったのはコーナーリング中の微調整。指1本の半分の量だけハンドルを微調整しても、ノーズが反応を示す。
フロントセクションのボディ剛性感が感じられ、最近のクルマらしさが満点。ここだけ見れば高級感だってある。ハンドリングが楽しいって感覚じゃないけど、良いクルマを運転している感覚は違った楽しさがある。

緊急回避も行いやすい安定感

都市部を走っていれば落下物があったり、地方の道なら動物とか、急減速や素早い回避をしなければいけない時もある。そんな時、安心して素早い回避行動を取るためには、不安を感じないでハンドルを回せる感触が必要。速度が低い時でも一緒。

ではそんな印象を与えてくれるモデルといえばスイフトとフィット。どのクルマも基本的にリアタイヤの直進性が高いんだけど、スイフトは挙動が穏やかで急な部分を感じにくい。またステアリング中立付近はギヤレシオがものすごく穏やか。だるい反面、不慣れでも雑なハンドルさばきになりにくい。
サスペンションは柔らかいのに不安感なく回避行動が取れるって、相変わらずこのクラスでは貴重。

フィットはベースモデルから運動性能重視の印象。なんというか、スポーティモデルのノリだw スイフトみたいに日常での優しさはない。その代わり、もっと小さなハンドル操作で緊急回避できる。スイフトはと回す量も速度も「うりゃ!おりゃ!」となっちゃう。
道に障害物を見つけた時、まず直進でフルブレーキ、次に少しブレーキを緩めて操舵、なんて行う方ならフィットの方が良いんじゃないかと。

ブレーキのフィールとか扱いやすさはどれも最低レベル。もちろんABSが作動するから制動力には問題なし。あえていえば、デミオのブレーキがガシッと踏めるけど、試乗車によってペダル踏み力に違いがあったり。女性の方にはちょっと厳しいほどペダル剛性が高い=重い車体もあった。非常時には力一杯踏む、これ日常から心がけるの推奨。

すぐ馴染み、操作系も不安なし

初めて運転してもいつもの乗り味、ハンドルを回す感触やスイッチの操作感を始め、走行中に感じる様々な情報etc.こんな部分で不安がないのはやっぱりトヨタ車。な〜んにも考えずに走れて、どのクラスでもライバルより静かな車内空間。
最も売れている自動車メーカーだから体が慣れてるという部分を除いても、いつでも初めてでも違和感なし。

その分、スペシャルな特別感は無いんだけどね、初めてでも違和感なく走れるクルマってやっぱり凄い。よく考えられているのだろう。
だから「誰でも走りやすいクルマ」という面で、コンパクトカーの比較ならヴィッツが優秀ということに。一家で複数台所有するとか、セカンドカー需要で購入するなら、こうした部分の評価も意外と重要かと。

個人のパーソナルカーとして1年中ほとんど同じクルマを運転するなら、どれもすぐ慣れちゃうから一緒。

チープ感高いから”超”気楽に走れる

簡単にいうと軽自動車に近い感触。「ちょっとそこまで」が面倒なクルマって多い。歩いた方がラクじゃないかなって。
でもね、マーチは違うのよ。超が付くほどチープな内外装で、視覚的に気楽。ちょい乗りはクルマが傷むなんて考える必要も無いし、適当に座って適当に動かせるあの感じ。そしてBセグコンパクトカーの中でもよりコンパクト。あえて言えばアイドリングストップが邪魔だけど。
またマーチほどじゃないけどヴィッツ、1000ccモデルならよりハンドル軽いしサスペンション柔らかいし、乗り降りもラク。それからデミオ、フロントシートでも乗降性は多少劣る。でも狭い場所での取り回しはとてもラクチン。

ミッションと走りやすさ

今回比較している車種のミッションは、デミオだけ4ATで他はCVT。4AT搭載デミオは長所あるけど短所もある。昔ながらのフィールが顔を出す。他と条件を揃える意味でもCVT搭載グレードを取り上げます。

シフトノブ:ヴィッツヴィッツ、渋滞中レベルより強く発進すれば、発進時にやや高めの回転数を使おうとする。少し気になるのは事実ながら、全体的にマイルドなフィールでギクシャク感は他車より少ない。いや全然少ない。

ドライバビリティは普通だけど、質感で評価すれば最もいい。

シフトノブ:フィットフィット、3代目からは低回転を多用するスタイルになった。発進時の気楽さは優秀。ドライバーが余計な事を考えなくても、ギクシャク感とかコツっとした衝撃とか、または音とかそうした不快感が出にくい。

高回転域でアクセル開けて〜緩めて〜という操作ではレスポンスの悪さが気になる場面も。

シフトノブ:デミオデミオ、スカイアクティブグレードや1500ccのスポルト。かなり低回転を利用しようとするし、スピード上昇に合わせるような回転上昇をシミュレートしているよう。

一見、燃費重視と思えばペダル踏み始めのアクセル特性が早開きかつ唐突。瞬間燃費計とニラメッコ。燃費重視走行には非常にセンシティブなアクセルワークが求められる。CVTの特性は良くてもスムーズに発進しにくく、非常に神経を使う。

シフトノブ:マーチマーチ、元祖CVTのような昔ながらのフィール。軽く発進したくても高めの回転数を利用しようとするから、第一ステップで回転上げる、第2ステップで加速するみたいなオタンコレスポンス。

アクセル開度や速度、回転数の感覚が取りにくく、希望の加速力で希望の速度まで滑らかに加速するのはハイレベル。発進加速も再加速も良くない。

シフトノブ:ノートノート、マーチと同じフィールかと思っていたけどそうじゃないらしい。なぜかノートの方が頭使わず発進しやすい。

アクセルペダル開度が大きい領域では、ステップ的に回転数を保って加速しようとする。この領域での加速フィールはあまり好ましいとは思えず。

シフトノブ:スイフトスイフト、制御に関する部分は印象薄く、あまり記憶に残っていません。ごめんなさい。

印象に残っているのは2つ。一つはエンジンノイズと合わせ、軽自動車のようなノイズを感じる。個人的に不快感を感じる音。それから副変速機が付いたタイプのCVTらしいけど、この切り替え時と思われる時に、お化けが登場するような音がするw。
加速を終えて巡航に移って数秒後、救急車が近づいてきたような音が聞こえるような、そんな音。

走行時快適性(乗り心地や静粛性)

車種により乗り心地にはけっこう違いがある。一方で走行中の静粛性についてはどれもロードノイズが大きく、一部車種を除きどれも似たり寄ったり。

乗り心地について

近所のお買い物とか、混み合う市街地では、サスペンションが柔らかい方が快適な場面が多い。ついでにゴムブッシュもシートも柔らかく。近距離メインで速度も時速40kmとかがメインなら、サスペンションは車体の安定装置というよりはクッションじゃない?

では単純に柔らかい車種は? スイフトとノート。この中で最も乗り心地よく感じるのはスイフト。頭1つ抜けている。足下からのカチャカチャ音も少ないレベルだし、乗り心地で選べばスイフト一択かな。一応、リアサスのストローク感が短いなど欠点もある。

次点でノート。コンパクトカークラスという枠組みで比較すれば悪くない。スルスル感はないけどショックアブソーバーの動きだし、アタリは柔らかく、それ以降はスイフトよりゆっくり動く。ギクシャクしたり収まりが悪い部分があるが、基本的には”重厚感”という言葉で表現したくなる。そんなノートは快適とは言えないけどクラスを考えれば仕方なし、ということで普及点。

普及点以下はその他4台

ヴィッツとマーチ、パッツンパッツンでお話しになりません。相変わらず、アブソーバー=ストロークを妨げる障害物って感じになってる。ヴィッツの場合、1000ccエンジン搭載車はかなり柔らかいから、そちらも試乗してみるのもいい。
マーチは、跳ねる飛ぶでガチャガチャ。トラックだと覚悟して乗るくらいがちょうど良いw

ここにデミオを比較に入れると、リアサスは同じようにチープで安っぽい。フロントサスは多少マシ。でも少し固い傾向。

フィット、先代までのフィットらしい不快感は減ったけど、やはり乗り心地は悪い。質感低いショックアブソーバーを使い、恐れず減衰力を上げてセッティングした感じで、サスペンション動かない。

車内の静粛性について

エンジンノイズ、アイドリング〜普通の加速時に静かなのはヴィッツ。やっぱりトヨタだね。でもちょっと音質的にはイヤな音。発電機なんていっちゃダメです。趣味性が低い実用車ではやっぱり静かな方がいいし、あとは音質的に耳障りでなければなおいい。

加速中のエンジン音、うるさいと感じるのはデミオとフィット。デミオでは2000回転〜3000回転あたりで気になる音量、そして音質のノイズを出す。フィットはとにかく個性的なエンジン音。好みが分かれるだろうから、試乗時には少し強めにアクセル踏んでみるのを推奨。

そのほかでは足回りからのノイズがいろいろ聞こえてくるのはマーチ。ガチャガチャしてます。また雨の日、水がボディに当たって響くのはノート。フロントフェンダーにはインナーライナーがあったと思うが、リアフェンダーはボディダイレクトに当たるような音が響く。この2台は条件が悪いときっつい。

ロードノイズに関してはどれもが非常にうるさいので評価は付けられず。タイヤサイズや銘柄どうこうという以前に、クルマがアレです。特にフロントシートでは同じような感じ。あえてネガティブ方向でピックアップすれば、飛び抜けてうるさいと感じる事があるのはスイフトとデミオ
スイフトといえば先代と先々代、とても屋根が付いてるとは思えないほどうるさかった。それよりはマシ。デミオはリアシートに座ると、ハッチ中央部からかなりの音が伝わってくるのがわかる。ただ上位グレードでは対策されている。また他車も例えばフィットならハイブリッドモデルでは静粛性がアップしている。

乗り比べが難しい中古車購入時こそ、辛口の評価と比較をぜひ!
同価格帯他車との相対評価を5段階比較で!

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